中村慎太郎 旅とサッカーを紡ぐOWL magazine
レアポケモン、鈴木ゆうりをゲットだぜ!具体的に本を作る前に考えること【note×西葛西出版】
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レアポケモン、鈴木ゆうりをゲットだぜ!具体的に本を作る前に考えること【note×西葛西出版】

中村慎太郎 旅とサッカーを紡ぐOWL magazine


noteで活躍する「世界マラソンコレクター」の鈴木ゆうりさん。出版のオファーをしてみたところ……。

お返事いただきました。

実のところ、出版のお話がやってきた際にはどうするかを結構な勢いで悩みました。ゆるふわ六本木OLにも考えるところはあった訳です。それでもzoomにてミーティングをさせていただきまして、中村さんのお人柄や考え方があまりに素敵でしたので、オファーを受けさせていただくことにしました。会社のおじさんたちも喜んでくれて何よりです。そして公開執筆オファーも類い稀なき形なようで、レアポケモンになったみたいでテンションがあがります。

レアポケモンゲットだぜ!!

(人柄と考え方を褒められたのが嬉しい私)


<この企画の進展>
中村の最初の文章

鈴木ゆうりさんのお返事

ぜひ過去記事もあわせてお読みください。シェア&いいねもお願いします!


 無事オファーを受けていただいたので、鈴木ゆうりさんには文章を書きはじめてもらいました。

 本当はこのラリーももっとハイペースでやりたかったのですが、新刊を出版するタスクがなかなか壮絶で遅くなってしまいました。創業した社長は1期目に地獄を見るという話はよく聞いていました。

 あーあー。こちら東京、西葛西。ちゃんとしっかりとした地獄を味わっています。ただ、これもマラソンみたいなものかもしれませんね。42.195kmも走りきるのは普通に考えたら地獄の責め苦なわけですが、それを楽しく走りきってしまうのがランナーです。

 個人的によくわかっていないのが、ランナーは苦しくて辛いのか、それとも楽しくて気持ちいいのかです。鈴木ゆうりさんの文章を読んだり、SNSを眺めていると、「ただただ楽しい」ように見えます。

【ベルギービールを飲みながらのマラソン。飲みながらのマラソン。】

 「辛さ」よりも「楽しさ」を表現するあたりに人生の妙味を感じます。どう走るのかは、どう生きるのかと繋がっています。走ることをどうやって文章にするかは、生き方をどうやって語るかと似ています。

 だからこそぼくはマラソンの本は面白そうだと感じています。感じるというか、確信しているので是非書籍にしたいと思いました。走ることを書いているうちに、それはどう生きるかを書くことに繋がってきて、最終的には誰かの生き方を変える力を持つのではないかと思っています。

「書籍の執筆」というのはとても不思議な行為です。というのも、10万字近い分量がある壮大なロングレースであることもあり、出発したときにはどこに到着するのかわからないのです。

 どうやって書き始めようかと考えることはあります。しかし、どうやって書き終えようかというところまで計算することは難しいです。もちろん、仮のゴールは設定しますが、実際にそこに辿り着くとは限りません。鈴木ゆうりさんがどこに行き着くのかが今から楽しみです。

 というわけで、生まれたての西葛西出版も、社長&編集者のぼくも、パフォーマンスが極めて安定しませんが、是非出版に向けて走って行きましょう!!

 


 さて、具体的にどんな本を作るのかを話ましょうか。

 本を書く作業はヴァーチャルの世界です。脳内にある考えや感覚を文字列へと変えていく作業です。脳とパソコンだけあればできます。

 一方で、本を作る作業はリアルの世界です。どの紙を使って、どうやって製本して、誰が表紙を作って、どんなフォントにしてと具体的に考えていく必要があります。

 印刷する紙を確保したり、どんなインクを使うのか考えるところから、本作りは始まります。実は、文章を書いたり編集したりは得意なのですが、このへんのノウハウが手探りなので猛烈に大変なのが現状でもあります。

 グッズを作るというとわかりやすいと思います。

 さて、この世で鈴木ゆうりさんの本はどんなグッズにしようかというところですが、まずはこの2つの文章を思い出してみましょう。

 レンソイスの文章は、いいねが何と83!! 一方で、サンパウロのおじいちゃんとおばあちゃんの話はいいねが18です。

 ということは、レンソイスのほうが良い文章なんだろうという風に見えますね。実際のところどちらも素晴らしいのですが、この2つを見比べるとどういう「本=グッズ」にしていくのかを考える契機になると思います。

 ブラジルを代表する景勝地、レンソイスのほうからはじめましょうか。こちら、異界へと突入していく臨場感が感じられるとても面白い文章です。思わずいいねをする人が83人もいるのも頷けます。

 ただ、ぼくはいくつか気になったことがあります。

「日が経ち記憶の輪郭がぼやけ始めた頃に写真を見返すと、やっぱり美しいものはただひたすたに美しかった。でもやっぱりこの景色に相応しい言葉は未だにわからないままだ。」

 このように「レンソイスの美しさは言葉では言い表せない」というのがメインテーマになっています。

 ぼくはライターに文章を教えることも多いのですが、丸禁フレーズにしているのが「筆舌にしがたい」「言葉にできない」です。それを言葉にするのがライターの仕事なので何とかひねり出す必要があります。

 いやいや、この文章が悪いというわけではないのです。このコンテンツは、文章表現よりも写真とあわせた「総合表現」として成立しています。読者は写真を見て、その美しさを見ているからこそ、「言葉にできない」という、鈴木さんの感覚に共感することができます。

 つまり、「カラー写真」をセットにして、「本=グッズ」を作る必要があります。ぼくの友達の窪咲子さんが出した本はフルカラーでとっても華やかです。関係ないですが、小柄な彼女が、マツコデラックスさんの隣に並んでテレビ出演していたときの絵面を思い出してクスリとしました。

 窪咲子さんはライターもしているので、文章も上手なのですが、この本では写真が中心の表現がなされています(可愛いテキストももちろんあります!)。旅の本として、カラー写真が多いのは一つの王道です。ただ、当たり前ですが、写真が増えるとそれだけ文章を載せるスペースは減ります。

 このようにカラー写真を中心に本を作って行くプランがまず1つめ。これを仮にカラフル・レンソイス作戦としましょう。「本=グッズ」という文脈で考えると、フルカラーにすると印刷代がかさみます。また、紙も、少しテラテラした質感のものになります(そうじゃない紙もあると思うのですが、現在会社にノウハウを蓄積させているところです)。理科の教科書とか、社会の資料集の紙を思い出すとわかりやすいと思います。

 さて、もう一つの文章ですね。再掲します。

 こちらも写真が多いコンテンツですが、華やかな写真はありません。おじいちゃんとおばあちゃんの顔はわかりますし、どんなおうちに住んでいるのかもわかりますが、このコンテンツの本質ではありません。

 余談ですが、ぼくもサンパウロの田中さんの家に1週間ほどお世話になったことがあります。室内がとても似ていて懐かしかったです。フェイジョアーダが食べたくなります。

 このコンテンツの本質は、異国の地で心細さを感じる鈴木ゆうりさんと、優しくいたわる日系人のおじいちゃんおばあちゃんの交流です。とても優しく、懐かしく、どこか切なくなるとっても素敵な文章だと思います。こういった文章を中心に紡いでいく場合、写真がなくても成立します。

 こちらは「しっとりおばあちゃん作戦」としましょうか。「カラフル・レンソイス作戦」に対して。


 カラフル・レンソイス VS しっとりおばあちゃん


 こういった状況になっております。ここでわれわれは決断しなければなりません。どちらでいくべきなのかです。道は二手に分かれいて、片方しか進めません。いや、敢えて真ん中を狙って「カラフル・おばあちゃん」にするという手もあります。

 どの程度までカラー写真をいれるのかは、写真の画質などを見つつ、技術屋さん、印刷会社と相談しながら決めることになります。

 ぼくの中ではある程度決まっていますが、鈴木ゆうりさんはどっちがお好みですか? レンソイスとおばあちゃん。

 どんな内容のことを書くかでも違ってくるので、もし「章立て」が終わっているようでしたら次の文章で教えてもらえると嬉しいです。 


 あと、ぼくも走らなければあかんなと思うようになりました。なので、11月の松本マラソンにエントリーしてみようと思います。走れるだろうか……。

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つづく


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タクシードライバー、文筆家、会社経営者。 東京23区を中心にタクシー営業中(休業中)。愛する東京が職場です。 旅とサッカーのウェブ雑誌OWL magazine代表。サポーターを主役にした紀行文を書き連ねています。 株式会社西葛西出版代表取締役社長。本を作ってます。