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社会科「たった一つを変えるだけ!」:子ども主体の授業にどうやって変える? (おまけ付)

ー教師にこう考えなさいと指示されている限り、僕らは何も学んでいない。-

どうも、北野武監督の「首」を見て、現代の平和のありがたみを感じている、ハトムギです。
#映画の見方あってる?



今日は、
「たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」
を読んで、実際に授業でしたいことを書き連ねていきます。

❶まだ、お読みでない方はこちら

こちらの本、ハトムギ衝撃本ランキング2023年、
堂々の1位を獲得しました。

めっちゃ簡単に要約すると、
子供の質問(問い)から、学びを始めよ!というもの。

❷今までの私を振り返ってみると


授業の内容にいかに興味を持ってもらうか?
おもしれェー!と思わせるか

が大事でした。
つまり、教師が与えるばかりの授業だったんです。

そんな私がこの本を読んだのだから、
雷に打たれる衝撃どころの騒ぎだけではなく、

雷神が空から落ちてきて、発電に利用されるぐらい驚きでした。
#ちょっと何言ってるかわかんないです。(サンドウィッチマン風)

ほら、そもそも考えてほしい

アインシュタインだって、ニュートンだって、
天才と言われる人は、
誰かから与えられた問いから学びを始めたのか? 
否ッッッ!!

「光の速度に追いついたらどうなんねん?」
「りんごってなぜ下に落ちはるの?」

そんな、自らの「問い」から始まっている。

『最も大切なのは、疑問を持ち続けることである。』

アルバート・アインシュタイン

それに、「学問」という言葉、

ー学ぶことは「問う」ことー

「問い」を持つことから学びは始まる。

あー。完全に今までの考えがひっくり返された瞬間でしたね。
#ポーン #プロフェッショナル #伝われ 


では、実際に授業でやってみようー!ということで、お待たせしました!

❸授業で実践



今回は、中学校1年生の社会科歴史「古代までの日本」の

単元を貫く問いづくりに活用させていただきました。

手順は以下の通りです!

  1. 焦点を提示

  2. 班でできるだけ、たくさんの問いを出す。

  3. 問いの分類(閉じた問い or 開かれた問い)

  4. 問いを改善してみる(閉じた問い⇆開かれた問い)

  5. 問いの中から優先順位の高い問いを3つ選ぶ。

  6. 班の問いをクラスで発表

  7. クラスの問いを一つにまとめる

ちなみの今回の焦点(問いを作り出すターゲット)は、
古代の年表(小学校Ver.)にしました。

教科書に掲載してあるものを活用し、いざ問い作りへ。

生徒も最初は戸惑っていたものの、

「古代っていつまでなんだろう?」
「古代までの人々はどのように暮らしてたのだろう」
「古代と現代との相違点は?」
などなど、出るわ出るわ、問いが止まらんです。

一クラスで、最高141個の問いが生まれました。

学年の合計は、377個。
#数の恐ろしさ

❹注意点


ここで気をつけなければならないことは、
教師は反応しないこと。

反応してしまうと、これが良い問いなのだと
伝えてしまうことになる。

つまり、それは教師の問いになってしまうからだ。

ついつい「いいねー!その問い!」
と反応するのをグッとこらえ、

「なるほどねー」「そっかぁ」と悟りを開きながら、
教室をぐるぐる回っていました。
#反応しない練習


そして、班机を戻し、
いよいよ、クラスで問いを作る時間。

遠慮して発表しない生徒もいますが、

全体にこんなことを伝えました。

みんなの考えたい問いは?また、考えるべき問いはなんだと思う?

そして

今、真剣に考えないと
結局は誰かが作った問いに向き合うことになるよ。

それだと
先生の問いが、友達の問いに変わっただけ。
今までと一緒だよ。

だからこそ、あなたが本気で考えたい問いを作って欲しいんだ。

柄にもなく、真剣な言葉を投げかけました。

結局、問いが完成するまでにかかったのは、1コマ(50分)+20分

❺完成した問い


完成した単元を貫くといがコチラ(3クラス分)

なぜ、その出来事(文化・衣食住・政策・海外との関わり)が起こったのか学び、日本の現代にどう影響しているのか?どうすれば未来へ生かすことができるのだろうか?

古代日本の大陸との関係や、出来事、文化は、今(2010年〜2023年)とどのような共通点や違いがあるのだろう?

外国との関わりが、古代の日本の政治や人々の生活にどのような影響を与え、今に繋がっているのだろう?

教師の脚色は一切入れていません。

うんうん。生徒の手で生み出した、生徒たちの問い。

初めての試みで手探りだらけだったが、
なかなか良いのでは?

あとは、拡大印刷をして、常に黒板に貼り付けておくとします!

お次は、単元を貫く問いに対する

成果物の作成を何にする?の巻

さてさて、どうなることやら、

乞うご期待!!

最後までお読みいただき、ありがとうございましたー!

❼「質問」と「問い」の使い分け



※ちなみに「質問」という言葉が、この授業では、
しっくりこなかったので「問い」に変えました。
翻訳者の吉田 新一郎さんにメールで相談したところ、

授業の意図によっては、変更してもよいとのこと。

ちなみに、「質問」と訳したのは、
小学校の低学年でもやれることを想定して、より分かりやすい「質問」に。質問は軽い気持ちでドンドン出せるイメージがあったことも、質問を選んだ理由。とにかく、たくさん出してほしいので。

とのことでした!

レスポンスが速すぎて、びっくりしましたがとても分かりやすく回答いただきました!


【おまけ】


下記 URL は授業に使用した Google スライド と Google スプレッドシート です。ご参照くださいませ。

スライド👇
https://docs.google.com/presentation/d/1g22KPomPtIlnkIapGuIey7bn2WLtd5L7dgG2Jf_v8ck/copy

スプシ👇
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1jMwqZ9bwLwcm31mz2Y66Qj7UqCLKSh30SErbqG2zP8c/copy

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