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寫眞とことば『きみが春をきらいでも』

3月に開催され、開催直後に中断せざるを得なくなってしまった展示 寫眞とことば『きみが春をきらいでも』が、新しい作品を携えて再開することになりました。

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吉松伸太郎×丘田ミイ子×7A 寫眞とことば『きみが春をきらいでも』
期間:2020年6月12日(金) 〜 6月21日(日)
会場:galleryイーディ (東京都文京区根津2-19-8)
※根津駅[出口1]より徒歩1分
開廊時間:13:00〜22:00

※今後の世間の状況次第で臨時休廊や開廊時間に変更が生じる場合が御座いますので会場であるイーディーのTwitter @InnocenceDefine をご覧いただいてからお越しいただくことをお勧めします。

※今回、緊急事態宣言が解除されたとはいえ大々的に銘打ってオープニングやクロージングとしてイベントなどを行う予定は御座いません。

ご来場の際のお願い
・発熱、かぜ症状等があるお客様はご来場をお控え下さい。
・出入り口にアルコール消毒を設置しておりますのでご利用下さい。
・定期的な換気を行っております。雨の日や暑い日などご迷惑をお掛けしてしまいますご了承下さい。

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写真は吉松伸太郎さん、ことばは丘田ミイ子さん。私は被写体/被書体です。約2年間撮り溜めた写真とことばの、往復書簡のような作品になりました。

この作品や展示について丘田ミイ子さんが書いてくださった文章を載せておきます。

「寫眞にことばをつけてもらいたいなって、ふと思って」 そう吉松さんが言ったのは、阿佐ヶ谷の gion でモーニングを食べながらのこと だった。吉松さんが生活の中で切り取る、人の気配が漂う寫眞が好きだった。 飼い主を待つ犬の顔、フェンス越しの南天、誰かのベンツのエンブレム、団地 の朝、パーラーのプリン・ア・ラ・モード、丁寧に植えられた図書館のチュー リップ。東京を見下ろすポン・ジュノの横顔、お食い初めの日のお母さんの手 元、窓越しの桜はじっと見ているとカーテンがいまにも風に揺れそうだ。吉松 さんが 7A を初めて撮ったのは、2017 年の 3 月だった。 昔から、カメラの前で“決めない”7A が好きだった。それは、ポーズや視線と かそういう話ではなく、心のようすとして。7A はいつでもその瞬間その 1 枚に タイムリーに存在していた。切ない顔も、憂鬱な顔も、泣き出しそうにも笑い 出しそうにも見える顔も、全部が本当に閃光だった。その閃光に手元を照らさ れるようにして、筆を走らせた。
そうして、季節は過ぎ、3 回目の春。この春に合わせて名付けたこの展示の名前 は図らずもとても象徴的なものになってしまった。見つめていると泣きそうに なる寫眞ばかりを集めたギャラリーで、その扉に静かに鍵がかかった時を私は 忘れないと思う。忘れたくないこと、忘れたくないのに、忘れてしまうこと。 思い出したい景色、思い出せない言葉。スパンコールの洋服、少しの紫陽花、 海辺の湿度、秋のひかり、静かな駅、今年一番の水族館、雪の解けた白樺、赤 いリボン、桜の木の下、おめでとう、ありがとう、ハイ、チーズ。そして、そ の先に「また明日」と言えなくなってしまった春があった。 行ってしまった春も、待ってくれていた春もここにはあると思う。忘れてしま う私たちは、“忘れたくない景色を持っていることだけが確かな今”を 今日も 生きている。


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会場の様子を少し。(ソファーでゆっくりできます。)

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会場には撮影時に着ていた服も置いてます。(全て私服なんです〜。)

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芳名帳ならぬ、芳名紙を置いています。来たよ、の跡を残して頂けると。
お名前だけでも、感想やメッセージなども。ゆっくり書いてもらえるとうれしいです。もちろん匿名でもOKです。
書いたら箱にお手紙みたいに投函してください。(紙が積もっていくのをみるのも楽しみ。)


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それぞれ3人の在廊日についてはこちらのカレンダーで共有します。
随時更新されていくので、リンクからカレンダーをご覧ください。
展示「きみが春をきらいでも」在廊カレンダー


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作品集 寫眞とことば「きみが春をきらいでも/きみが春をきらいなら」
展示と合わせ、作品集も作りました。展示会場で販売しています。

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「きみが春をきらいでも」は「きみが春をきらいなら」と背中合わせ、開くと隣り合わせになっています。

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1冊を通しての往復寫間というイメージで、ことばの流れを大切にしたかったので、作品集には1つ1つの詩のタイトルはあえて載せていません。光が少し透けるトレーシングペーパーを挟んだページがあったりと、お手紙のようなニュアンスを込めました。展示とは寫眞とことばの関係がまた違ってみえます。

また、お問い合わせフォームとしてメールアドレスを作りました。

●きみが春をきらいでも information●
kimigaharuwokiraidemo@gmail.com

展示について、作品集について、取材、その他お問い合わせはこちらのアドレスにお願い致します。

また、数に限りはありますが、遠方の方や時節柄展示に来られない方でも作品集をお買い求めいただけるよう、展示の会期中はこちらのアドレスにお問い合わせ頂いた方につきましては通信販売の対応をさせていただきます。ご希望の方はこちらにご連絡下さい。(会期終了後も作品を手に取って頂けるように準備を進めております!)

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6/24追記
作品展、無事終了いたしました。ご来場いただいた皆さま、気にかけてくださった皆さま、会場であるイーディの皆さま、本当にありがとうございました。幸せな時間でした。
作品集「寫眞とことば 『きみが春をきらいでも』」ですが、大変ありがたい事に会期中大変多くのお客様にお買い求めいただきました。通販でも多数お問い合わせを頂いたこともあり、このたび通販対応期間を6月末日まで延長する事にいたします。作品集をご購入希望の方は上記のアドレスにご連絡くださいませ。
また、作品集をより多くの方にお届けできるよう、販売させていただけるお店も探しております。自推他推構わないので、ここにあったらいいな、うちにあったらいいと思う!というお店や場所があればご一報頂けますとうれしいです!


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寫眞とことば「きみが春をきらいでも」何卒よろしくお願い致します。
吉松伸太郎 丘田ミイ子 7A


毎日セブンイレブンの金の食パンが食べれる生活がしたいよ!