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はと子劇場 ~エッセイ、小話、ときどき一句~

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支配人兼座長を務める鳩子の一人舞台です。 習性上一句詠みますが、季節感と硬軟を織り交ぜることは諦めるかもしれません。時々愛情出演する玉夫(鳩子の伴侶)は、傍観じゃなくて静観に徹し… もっと読む
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#はと子劇場

【ショートショート】諸人去りて/聖なる誓い

クリスマスにちなんだショートショートを二作用意しました。 しみじみ話と笑える話を一つずつ…

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さっさとクリスマス

吐いた白い息がずいぶん長く伸びていく。 あと何回かやったら2メートル先までいきそうだ。 ミ…

次の波に乗る女

海の日が近づくと、小学生の頃に訪れた海水浴場での出来事を思い出す。 鳩子は波にさらわれた…

レジェンドにのみ許されること

『の』の三連続ご法度令。 文章を書いたりし始めると、一度はこれにぶち当たる。『の』の三連…

鳩子、鳥を観るの巻

鳥好きが高じた。 双眼鏡(注1)を買ってしまった。 某鳥の会がビギナー用にと勧めるものを入…

試みた実験と語られない話

noteの仕組みを知るにあたり、一作目の短編小説『丘の上に吹く風』でハッシュタグを付けまくる…

激情型劇場

つい数年前まで「劇場型」を「激情型」だと思っていた。お恥ずかしいにも程があるが、事実である。ニュースなどで耳にする度に、ほうほう、犯人は激情に駆られ、そして逆上するなどして大きな事件を起こしてしまったのかと随分な勘違い(注1)をしていた。かといって、それで何か支障があったのかというと、何もなかった。 さて、我が「はと子劇場」で、激情に駆られた末に何かが起こる演目はあるのかと聞かれても、それは難しい。何しろ支配人兼座長が鳩子である。激情がないわけではないが、いかんせん乏しい

ちびっと丸い人生

「ちびまる子みたいだね」 鳩子の人生をそう表する者がいた。 ちびで丸い? ちびっとして…

エッセイが書けない

書けると思っていた。 甘かった。エッセイのリアリティは小説の中で醸されるそれとは違うよう…

硬いエッセイ

記念すべき初エッセイの投稿だ。 お品書きにもあるように、硬軟織り交ざる予定であった。 「…