アラフォー、元CA、独身、フリーランスで働く女性のお悩み 「結婚できていないこと・収入が不安定なことにコンプレックスがあり、社会から置いてきぼりにされたような感覚になることがある」

先日、ある女性からこんな相談を受けました。

「アラフォー、女性、元CA、独身。現在はフリーランスでマナー講座やヒーリングセッションを行なっている。正直、この年齢まで結婚できていないことにコンプレックスのようなもの抱いている。フリーランスで収入が安定してない点もコンプレックス。社会から置いてきぼりにされ、取り残されたような感覚になることがある。ふと自分の年齢を考えると怖くなり、ぞっとする思いがして、焦りというか恐怖というか悲しみというか言葉では言い表せない淀んだ感情になることがある。親も私のことを心配しているし、いっそのことフリーランスをやめて、どこかに勤めたほうがいいのかなとも考える。でも、会社勤めすることへの嫌悪感は凄まじくて、絶対に嫌、吐き気がするほど嫌、と言ってもいいほど拒絶する気持ちが強い。いったい私はどうしたらいいのか?どうしたらこの淀んだ感情がすっきりとなくなり、澄み切った気持ちで生きられるのか?そもそも、もしかしたら私には根本的な間違いが何かあるのか?」

私はこんなふうに答えました。

<回答>

大丈夫、大丈夫。まず安心してください。あなたは精一杯生きているし、決して怠けているわけでもなく、フリーランスとして立派に活動されています。そのことを自分で認めてあげて、自分で自分を褒めてあげてください。あなたは今のままで充分に素晴らしいんですよ。

きっとあなたは、今の自分では足りない、もっと何かをしなきゃ、もっと結果を出さなきゃ、もっと常識に沿わなきゃ、そんな思いに支配されているのだと思います。簡潔に言えば、不足感。あなたの心には不足感があって、高い基準があって、その基準に達していないから、その不足感が満たされていないから、淀んだ感情が湧いてくるのでしょう。

そこで1つ考えてみていただきたいのですが、その高い基準や不足感に終わりはあるでしょうか?

ここまで到達したら終わり、ここまで満たされたら終わり、というゴールはあるでしょうか?

高い基準や不足感はキリがないものです。キリがないからこそ人間には進化する楽しみがあって、その喜びを味わえるチャンスがあるんですよね。

けれども、そのキリがないことをネガティブに使ってしまったら、どうしようもなく不幸になってしまいます。どれだけ高い基準に到達しても「もっと高い基準に到達しなければ!」と苦しくなり、どれだけ不足感が満たされても新たな不足感で悶え苦しみ、いつも不幸になってしまうのです。

もしかしたら、今のあなたもそのネガティブな使い方が体に染み付いてしまって、不幸の連続にはまってしまっているのかもしれません。

ですから、もしそうならその連続をひっくり返す事です。不幸の連続をひっくり返して幸せの連続に変える。そのために、ネガティブな使い方をひっくり返しポジティブな使い方に変えましょう。

高い基準と現在の自分を比べ苦しくなったら、それをひっくり返し、こうして高い基準が存在するおかげで成長する楽しみが得られるんじゃないか!と考えるとともに、現在の自分より低い基準と現在の自分を比べ、今の自分でも充分にイケてるじゃないか!と考える。

不足感で苦しくなったら、それをひっくり返し、すでに満たされていることを考え、気持ちを楽にしてあげる。

そんなふうに、ひっくり返すだけで心が癒され、あなたの人生は幸せの連続になるでしょう。

根本的な間違いが何かあるのでは?と気にされているようですが、根本的な間違いが実際にあるかどうかよりも、あなたがそう感じているところに何かがあると思いませんか?

根本的な間違いが何かあるのでは? そう感じているということは、あなたの心に何か引っかかっているものがあるということです。

例えばですが、私は過去に大きな間違いを犯したんじゃないか?それが原因で今こんな状態になってるんじゃないか? そんなふうに考えているのかもしれません。それで根本的な間違いが何かあるのでは?と感じているのかもしれません。

仮にそうだとすると、そこには現状否定があります。現状を否定する気持ちがあって、その否定的に見ている現状の原因が過去にあるのではないかと推測しているのです。

もし、現状否定している自分に気づいたら、その現状否定があなたをどんなふうにしているか考えてみてください。

その現状否定はあなたを楽にしていますか?苦しめていますか? 成長のきっかけになっていますか?不幸を感じさせる要因になっていますか? あなたを元気にしていますか?あなたのパワーを奪っていますか?

現状否定もポジティブに使うこともできればネガティブに使うこともできます。そのどちらもあなたは選べるのです。

個人的には、現状否定するたびに楽になり、成長のきっかけになり、元気になる道がオススメです。現状否定するたびにポジティブに偏っていた気持ちが調整され楽になり、マイナス要因の発見でさらなる成長のきっかけとなり、もっと成長しなければ!と気持ちが燃え上がり元気になる。そんな人生もありなのです。起業家として成功する人はそういうタイプが多いんですよ。

話は変わりますが、あなたが信じている劣等感は必要なものでしょうか?

この歳になっても結婚できていない、収入が安定していない、そこに劣等感のようなものを感じているようですが、その思いはあなたに必要ですか? あなたが幸せに生きる上で必要なものでしょうか?

一般的な価値観を気にすることは悪いことではありません。結婚や収入の安定を良しとする常識的な考え方が存在するのも事実でしょう。けれども、その考え方や価値観はあくまでも1つの考え方や1つの価値観であって絶対的な基準ではありません。神が決めたルールでは無いのですから、それが不要ならば手放せばいいだけなのです。要は、その程度の軽いものだ、ということですね。

一般的な価値観や常識的な考え方とは切り離して、あなた自身にとって何が幸せなのかを考えてみてはいかがでしょうか。結婚しない人生があなたにとっては幸せかもしれません。収入が安定しないことがあなたにとっては幸せかもしれません。冒険が冒険家にとって最高の幸せであるように、冒険の人生があなたにとって最高の幸せかもしれないのです。それを否定することは誰にもできません。あなたの人生ですから、何が幸せかはあなたが決めて良いのです。

劣等感とは、人間が一般的な価値観や常識的な考え方に影響され必死に信じ込んでいる妄想のようなものです。ただの妄想なのに、あまりに信じすぎてその妄想が絶対であるかのように感じているのです。本当は妄想をやめるだけでスッと楽になれるのに、必死で妄想を信じ続け、その妄想に力を与え続け、その力に支配され、いつの間にか自分自身を見失っているのです。

おかしな生き物ですよね、人間って。

最後に。

あなたの素晴らしいところは嫌なものがはっきりわかっている点です。会社勤めすることへの嫌悪感が凄まじいとおっしゃっていますが、そうして嫌なものがはっきりと分かる事は才能なんですよ。嫌なものがはっきりと分かるという事は、それをひっくり返せば好きなものもはっきり分かるということです。だからあなたはフリーランスの道を歩めているのでしょう。

世の中には「何が好きかわからない」と悩んでいる人も大勢います。何がしたいかわからない、何にワクワクするかわからない、その悩みを抱えて人生の迷い子のようになっている人が大勢いるんですよ。その人たちから見れば、あなたは大成功者でしょう。自分の好きなことがわかっていて、その好きな道を歩んでいるのですから。

すでに成功者として生きているあなたを応援しています(*^-^*)

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