なぜ、日本人は上手に休めないのか。

日経woman onlineで見つけたこんな記事。

『なぜ私たちは上手に「休む」「定時退社」できないのか』
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/071300194/071300001/?n_cid=nbpwol_mled

思わず共感してしまったところがいくつかあったのですが、当然の権利である休むという行為に罪悪感を持ってしまうのは日本人ぽい気がします。

土日祝日関係ない職場であるうちのスタッフはシフト制ですが、お休みのあとは「お休みありがとうございました」と言います。
みんなで決まった休みはお正月くらいなので、”自分が休んでいる間、他の人は働いている” ということに対して何故だか罪悪感を持ってしまうのでしょうね。権利というより、義務でもあるのに。

かくいう私もほぼ休みを取らずに一年間やってきたので、今月から『強制的週イチ休み』を実行しています。
私の場合は私にしかできないこと、も多いのですがそれすら、組織のためには何とかせねばいけないことです。
私のやるべきことと、手放すべきことを見極める。
それも、トップである私の仕事なのですから。


さて、私の友人がパリに住んでおりまして、彼女の子供達がサマーバケーションは毎年日本に来ておりました。
まるっと2ヶ月夏休みなので、おばあちゃんちに送り込まれるのですが、うちの子供達と同じ歳で、彼はほとんど我が家でホームステイしておりました。

フランスの夏休み、宿題ないんですよ。
かたや日本はドリルを3回(漢字、算数)、自由研究、絵画、俳句、その他自主勉強、プール、習字、絵日記、ラジオ体操… 地域のゴミ拾いにお祭り。
と本当に小学生の夏休みは忙しい。
ラジオ体操に至っては、6時半からですから通常より早起きじゃん!てな話です。

いちど、うちの子と比べられてフランス人の彼らがおばあちゃんに、「あなた達も少しは勉強しなさい!」と言われた時に
「どうして?バカンスなのに?」
と答えていました。

こうして休めない日本人が育っていくんだな…と妙に納得したのを覚えています。

てなわけで、『なぜ私たちは上手に「休む」「定時退社」できないのか』
http://wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/071300194/071300001/?n_cid=nbpwol_mled
に対する私なりの答えを言えば、
「それは、そのように教育されてきたから」
と言えると思っています。

日本人は、他の国に比べて『休む』教育をされていないのだと思います。

なので、正直この記事もなんだか違和感を感じます。
社会問題なのに、個人の問題として取り扱われている気がするのです。
少し乱暴な言い方ですが、
休めない私たちを救おうとしながら、結果追い詰めているのではと思わずにはいられない。

「休めないのは私自身に問題がある」
「休めないのは会社に問題がある」
「休めないのは会社の空気が悪い」

という議論だけでは個々を苦しめるだけだと思うのですよね。
バカバカしい、日本人はこんなこと考えているのか!って国、たくさんあると思うのです。少なくとも、フランスはそうですね。

それが日本の美徳でもありますが、それが個々を苦しめて余裕をなくし、自殺者を増やしていることは事実ですから。
なので私も堂々と休みます!

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