「スタンド・バイ・ミー —恐怖の四季 秋冬編」〜スティーヴン・キング
ギャングエイジのルール(おきて)と無意味なこだわり。下品な”ファック動詞”でつながった友情は切なくはかない。真夏の数日が生涯にわたって心を温め、また、締め付けることになる。「ことばは有害なもの」話すことで失われてしまう大切な心持ちが記録された半私小説だろう。内容はとてもアメリカン。しゃれたレトリックが映画的で愉快。ただ、この小説の面白みは女性でもシェアできるものなのかわからない。
原文の英語では読めないのでなんともいえないが、山田順子氏の訳がとてもよかったと思う。解説も。
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