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震脚と威力!!李書文八極拳の震脚のやり方と発勁技法

震脚と呼ばれる歩法が、八極拳には存在します。本来、跥子、あるいは、跥脚というのが正式名称だと言えます。

震脚という呼び名は、どちらかというと、通称だと言えます。

漫画やゲームなどの分野や、メディアによって、こちらの震脚という名称の方が、有名になりました。

この震脚と呼ばれる歩法は、地面を踏み鳴らすように運用する事で有名だと言えます。

現在では、八極拳の代名詞ともなっている歩法です。

当教室で練習している八極拳は、名人と呼ばれた、李書文の晩年のものを継承しています。

この八極拳では、一般的に解説されている震脚の運用法とは、異なった内容で練習を行います。


震脚の一般的な解釈


当流の八極拳の、震脚に対する解釈とは、異なっていますが、一般的な震脚の解説をまとめると、次の三種類くらいが、有名なところではないでしょうか。

第一の解説


震脚の足を踏み鳴らす動作によって、体重を増加させるというものです。

例えば、体重計の上で足踏みをすれば、足を下ろした瞬間に、体重が増します。

格闘技の経験がある方ならば、想像できると思いますが、通常、体重が重い人間の方が、打撃技の威力は大きくなります。

これは、簡単な物理ですが、同じ速度で打ち出したならば、質量が大きい程、大きな力が働くためです。

上記の体重計の例のように、瞬間的に足を踏み降ろせば、瞬間的には体重が増加するため、この瞬間に打撃を打つ事により、威力を上昇させる事が出来るという解説です。

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