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低血糖症の基本

糖質を摂りすぎてやばいのは
膵臓だけでなく副腎

〈低血糖症の基本〉

低血糖症というと
血糖値が下がりすぎる病気と思われがちですが
厳密には違います

低血糖症とは血糖のコントロールが不良となり
適切な状態に維持できない病気であると理解して下さい

このため低血糖症は耐糖能障害とも呼ばれます

人間は糖質を摂取

小腸で単糖まで分解後

吸収

吸収された糖によって血糖値が上昇しますが
血糖値が高くなりすぎると生体は非常に危険な状態になるので血糖値を下げるために膵臓のランゲルハンス島からインスリンというホルモンが出ます

インスリンは強力に血糖値を下げるホルモンであるため、血糖値が低下するとともにインスリン濃度も低下します。

人間の血糖値は空腹時でも通常は80~90mg/dlとなっています
糖摂取によって血糖値は上昇しますが
150mg/dlを超えることはほぼありません

糖摂取後30~60分に血糖値のピークがきて
その後ゆっくりと下降していきます

しかし血糖調節の機能によって65mg/dl以下にまで低下することは通常起こりません

これが正常な血糖値調節機能です

しかし何らかの原因で
この血糖値調節機能が上手くいかなくなり
血糖値が上がりすぎたり下がりすぎたりすることがあります

この状態を低血糖症と呼びます
低血糖症といってもその病態には色んな状態があり
症状も様々です

低血糖症を診断するためには
5時間精密糖負荷検査という検査を行う必要があるのですがこの糖負荷検査での血糖曲線はいくつかのパターンに分類することができます。

・反応性低血糖タイプ
・無反応性低血糖タイプ
・血糖乱高下タイプ

それぞれの血糖曲線タイプは
特有の臨床症状を呈することが多くあります

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