2021/08/11 気になる言葉「冷笑主義」
東京五輪を振り返る論評や記事で、「冷笑主義」というキーワードが出てきて気になった。デジタル大辞泉によると、「シニシズム(cynicism)」ともいい、「社会の風潮・事象などを冷笑・無視する態度」を意味する。
個人の力では動きようもない、岩盤のような既得権益が、日本の社会を支配する。新しい価値観に学ぼうとしない、石化した老人男性ばかりが意思決定を持つ。五輪があぶり出したのは、この絶望的な構造である。
ここ数年、モリカケ問題に代表されるように、うそがまかり通り、疑惑はそのままに放置され、不正も糾弾されず、誰も責任を取らない状況が続いてきた。「冷笑主義」が覆うのも、仕方ないと思う。
でも、それでは何も変わらない。少しはよりましな世の中にするためには、どうすればいいのだろう。任期満了が近づく秋には、衆院解散、総選挙が迫っている。まずは一票の行使から始めてみようと、各政党の新聞記事を注視していこうと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?