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2021/07/19 としまえんの昭和なかき氷

梅雨明けをしてから、「夏」が本気モードになった。この日も猛暑日。最高気温が35度を超えるらしい。真っ赤な太陽が並ぶ週間天気予報を見るだけで、汗が噴き出してくる。こうなると、食べたくなるのは、かき氷だ。

上の写真は、昨年の今頃(7月16日)、閉園直前のとしまえんで食べたかき氷。この年の梅雨明けは8月1日頃だったので、この時はまだ梅雨のさなか。1年前のことなのに、すっかり忘れている。曇り空でひんやりする中、午後のおやつの代わりにかき氷をいただいた。

最新のかき氷は、ふわふわの氷や写真映えするフルーツ乗せ、自家製の特製シロップなど、高級路線でさまざまな趣向が凝らされている。1000円超えするのも珍しくない。

としまえんのかき氷は、色とりどりのシロップがたっぷりかかった、昔ながらのタイプ。実はどのシロップも、香料が若干違うが、ほぼ同じ味だという事実は、大人になってから知り、衝撃を受けた。

私が選んだのは、メロン味。幼い頃からいつも同じだ。顔が隠れるほど、たっぷり盛りつけられたかき氷。最初は、シャリシャリの氷の感覚を楽しみ、喜んで食べていたけれど、「山」はなかなか低くならない。「五合目」ぐらいまでになった時点で、全身が冷え切ってしまった。残さず食べなくては、と懸命に匙(さじ)を運ぶのだが、しまいには、寒すぎて体が動かなくなった。完食できずに匙を投げてしまい、近くのベンチで休んだ。

その日は平日で、園内の人気は少なかったため、一日乗り放題券を使いまくって、ほぼ全てのアトラクションを制覇することができた。遊園地デートを体験できなかった青春時代を取り戻すぐらいの勢いで、次から次へと。…それにしても、ミドルで絶叫マシン3連発はきつかった。内臓がシェイクされすぎて、途中で体調不良になった。環境の変化についていけなかった。

それでも、世界最古級のメリーゴーランド「カルーセルエルドラド」にも乗ることができて、大満足だった。黄昏が迫る頃、かき氷をはじめ、「昭和レトロ」があふれるとしまえんに別れを告げたのだった。

あれから1年。としまえんの乗り物や遊具たちは、全国の遊園地に移設され、第2の人生を送っているらしい。注目の「カルーセルエルドラド」はまだ未定とか。移設されたら、また乗ってみたい。その時はそっと声をかけてみたい。

「やあ、久しぶり。元気だった?」

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