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煙草のパッケージ買いは今、あり得るか?【2021/10/13】

某煙草店のスタイリッシュなショーウィンドーに、目を奪われた。各銘柄のパッケージは、字体や図柄、デザインが実にさまざま。外国製は殊にイラストが多くて楽しい。レコードのジャケットで選ぶ「ジャケ買い」があるように、煙草にも「パケ買い」が昔はあったのではないだろうか。

なぜ、「昔」と書いたというと、最近のパッケージは、煙草の害に関する警告文の表示が義務づけられているからだ。箱前面のほぼ半分近くに警告文が掲載されていることも多い。

日本の警告文表示は、
「喫煙はあなたにとって肺がんの原因の一つになります」
「喫煙はあなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます」
「喫煙はあなたにとって脳卒中の危険性を高めます」など。

海外の警告文は、もっとストレートだ。英国だと、「Smoking kills.(喫煙は人を殺す)」。口腔がんや肺がんなど、グロテスクな写真を載せているパッケージも。いやはや、これでは「パケ買い」する気は起きないだろう。     

そういえば、煙草のテレビCMもすっかり流れなくなった。たくましい男が火をつける、西部劇仕立ての「マールボロ」のCMは、今でも覚えている。

規制強化もあるが、これだけ「男らしさ」「女らしさ」というワンパターンのイメージ戦略が成立しない時代、どの製品も繊細な心配りが求められていると思う。

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