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「劣等感を持ったっていいんだよ」と気がついて、肩の力を抜こう


「私なんかどうせ」という言葉の裏には、様々な背景や思いが潜んでいる。この言葉を一度発してしまうと、人間は負のスパイラルに陥ってしまうことがある。「人間は解釈の生き物」であるということ。まずはこれを知ることから、幸せへの探究は始まる。

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「人は解釈の生き物」である

ぼくたちは、まずは知らなくてはならないんだ。

「人は解釈の生き物」であるということを。

名探偵コナンには「真実はいつもひとつ」という決めゼリフがある。

そう、「真実・事実」は一つしかないってこと。

でも、人にはそれぞれ「心のメガネ」があるんだ。

そのレンズを通して、思い思いの角度から「事実」を観察する。

コナンに出て来る犯人の多くは、推理ショーのあとでようやく気がつく。

「おれは、あいつのためを思って」とか「そんな・・・私の勘違いだったっていうの?」とか。

あとで、そう思っても後悔先に立たず。あとのまつりだね。

犯人たちは、一つの事実を自分の「心のメガネ」を通して見ている。

その見え方は、人によって違う。

大きく見える人には、その出来事は大きな問題だと「解釈」する。

小さく見える人には、その出来事は取るに足らない些細なことって「解釈」するかもね。

歪んで見える人は、大きな過ちにつながってしまうような行動をとるかもしれない。そう、ちょうど、この犯人たちのように。

私たちは、アニメとか映画とか小説とかで、こういう場面を何度も何度も見慣れているはずなんだ。その度に、もどかしさや切なさを感じる。(というのも、ぼくのレンズを通して感じたこと)

でも、実際周りを見渡すとどうかな。

案外、事実の解釈がうまくいかずに、望まぬ展開を引き起こしてしまっていることって多くはないかな?


感情の正体

感情って、「解釈」から生まれるっていう考え方がある。

私たちは、脳の中で、無意識の内に「差分を埋める」活動をしている。

例えば、マラソン。ライバルとの競走だ。

ライバルは少し見ない間に急成長していた。前は接戦だったのに、自分よりも20分も早くゴールにたどり着いていた。

そのとき、私たちの頭の中では、超スピードで次のことが行われる。

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「自分よりも20分早くゴールしたライバル」と「ライバルよりも20分遅くゴールした自分」との比較だ。

両者の「差分」を埋めようとして様々な「解釈」を入れる。

「なんで、あいつがオレよりも速いんだ!悔しい

「きっと、あいつは本当に努力したんだな。すごい。敵ながらあっぱれだ

この解釈によって生み出されたものが「感情」なんだ。

感情は、「目標とすべき存在」と自分との比較の中で生まれるもの。

感情の正体は、差分を埋めるために生み出される「解釈」から出て来るのもの。


感情は、人との比較だけでなく、自分の中の比較においても生まれることがある。

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本当は勝ちたかった「自分」。

でも勝てなかった「自分」。

両者の「差分」をどう解釈するかで、様々な感情が生まれる。

「自分の努力が足りなかった。次はもっとがんばりたい

「あのときサボったのがよくなかったのか。がんばなかった。おれなんて

感情は「今の自分」と「理想の状態の自分」を比較する中でも生まれる。


劣等感は健全だ

日本人は、様々な人種の中でもネガティブ要素に目がいきやすい人種という研究がある。

私たちは、「差分」があるとき、とくにネガティヴな解釈をしてしまうことが多い。

心理学者のアルフレッド・アドラーは、このネガティヴな要素について、見解を残している。

劣等性

・視力が弱い。などのハンディキャップ。

劣等感

・ライバルより足が遅い。同僚の中で仕事が遅い。弟よりも体力がない。

劣等性というのは、ハンディキャップなどの事実のこと。

劣等感は、他者や個人内での比較によって生まれる感情のことを指す。

すべての人は劣等感を持っている。しかし、劣等感は病気ではない。むしろ健康で正常な努力と成長への刺激である。-アルフレッド・アドラー-

私たちは劣等感を持つ生き物だ。しかし、劣等感を持つということはむしろ健康であって、それは次へつなげることができるんだ。


私たちが幸せになるには、この劣等感を持ったとき、私たちがどんな感情を持てるかが大切なんだ。

上にあげた例のように、「次はもっとがんばりたい」と感じられるようにしたい。ポジティヴな解釈をしたい。

おれなんて。どうせ。と思ってしまうと、人は負の連鎖に陥ってしまう。これをアドラーは劣等コンプレックスと呼んだ。

私たちは、劣等感を持つ生き物だ。そして、民族的にネガティヴに考えてしまいがちな面も持っているらしい。まずはそのことを知っておくことが大切なんだ。その上で、自分がどう解釈をして次につながる感情を生み出していくのか。生み出していけるのか。

もっと肩の力を抜いていいんだ。

もっと、自分自身を受け入れていいんだ。

どうすれば、ポジティブな解釈ができるのかを考えよう。

たとえネガティヴな感情が生まれてしまっても、それすらも自分なんだ。

なんで自分はネガティブに考えてしまっているんだろう?って問いかけてあげよう。

そして、どうしたらポジティブにになれる?って問いかけてあげよう。

自分の感情にまず気がつくこと。

これが幸せに近づくためにとても大切なことなんだ。

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