【2020会計士試験短答】明日、本番を迎える短答生へ

すやきです。


noteで会計士受験生向けに記事を書いて4ヶ月。ついに明日、延期を待って始まる短答式試験。


今日、お忙しい中この記事を見ていただいてありがとうございます。


僕は三度、短答式試験に落ちました。だからこそこの試験に対する思い入れは人一倍強いです。

今日は、僕の合格前短答の当時の心境を踏まえて渾身の記事を書きました。


繰り返しになりますが、本番前の受験生、本当に、本当に、この記事を開いてくれたことに感謝します。ではいきましょうか。



今日が眠れない夜だとしても


まず、本当に、今日ここまで頑張ってこれた自分を褒めてあげて欲しい。


僕は慶應義塾の一年から勉強を始めたが、合格率の高さを謳う予備校の陰で、会計士受験を撤退していった優秀な受験生を何人も知っている。


大学生活や現在の仕事というものには、様々な誘惑が潜んでいて、どうしても隣の芝は青く見える。青く見えれば見えるほど、孤独な受験レースに執着する自分を信じれなくなる。


僕はこの経験を三回経験した。三回経験した大学三年の夏、遂に撤退することを本気で考えた。



今でも覚えている。当時の戦友が懇願してまで、僕を会計士受験に踏みとどまらせてくれたこと。この感謝をどう表現していいか分からない。



その後2年が経った今、僕はブログやら投資やらでそれなりの成功体験を掴んだ。しかしそのどれも数ヶ月で達成し、なにも難しいことではなかった。



それは僕が、

一番難しい山を一番最初に超えることができたから

だ。その難しい山というものが、会計士試験、殊に短答式試験だった。



僕は短答式試験前日、緊張でなにも手につかなかった。


それは一重に、それまでの半年間をこの試験に捧げると決め、走ってこれたからだ。時間というリスクをとって期待値を最大限まで高めていた。


僕は眠れなかったので、スーパードライを二本流し込んで眠りについた。


もし今日あなたが、緊張で何も手につかないというなら、無理して勉強する必要はないと思う。


この記事はあなたに幾ばくもの勇気を与えることはないが、今まで勉強してきたことを振り返り、感傷に浸ればいい思う。


予備校を出たら、今日はいつもの総武線や東横線や東西線に乗るところ、歩いて隣の駅まで散歩してみればいい気分転換になるかもしれない。




毎回50%得点率の友人は本番で75%以上を得点した


それから、本番の試験と答練や模試の相関性について。


模試の成績が高いほど合格率が高いのは事実だと思う、ものの、完全な相関性はないと考える。


僕はずっと監査論の答練の成績が悪かった。50点から60点くらい。


けれど本番は95点。


論点が結局何を言いたいのか、という要約的な勉強法を心がけていたのだが、この考え方は本番で通用した。これは論文式の企業法でも生きたのだが、


答練や模試はテキストのこたえ合わせに終始しがち


なのだ。つまりテキストの文言を覚えていれば得点できる。本質的なところを端折っても得点できてしまう。逆にいえば、本質はわかっているつもりでも、テキストの独特な言い回しについていけないと答練でぽろぽろ点を落とす羽目になる。


つまるところ、悪かった成績はあんまり気にしない気がする。


僕の友達で、成績は普段悪かったが本番で76%を得点した人は、完全計算特化型で、理論は「なんとなくこういうことが言いたいんでしょ」というアバウトな要約型の勉強をしていた。


この考えが本番でヒットした。


明日の試験、何が起こるか分からない。けど、本質を捉えている、もしくは計算特化型の人は短答をpassしている、という印象が強いなあ。



人事を尽くして天命を待て


明日の試験が荒れるとすれば、管理会計論が引き金になると思う。


けれど管理会計が荒れるのは、もう今に始まった話ではない。


難易度が高すぎて、講評で講師が呆れているライブ配信も今では見慣れてしまった。そして、難易度が高いほど、無慈悲にも実力は反映されにくくなる。


あなたが今緊張しているのは、思い通りの実力が発揮されないことへの漠然とした不安かもしれない。


しかし、実際に僕らがそうだったように、そのリスクは受け入れなければならない。

管理会計でへし折られても、企業法が簡単になるかもしれない。監査論が4択になって得点しやすくなるかもしれない。


試験官も予備校のテキストを見ているので、受験生が得点できる箇所を必ず出題してくる。


その問題を仕留めていけば必ず合格点に達する。これだけはそうだと断言できる。



そして


実際に、無慈悲で究極的に難しい典型問題が出題された時、


これまで会計士試験にかけてきた時間や思い入れが、覚醒を起こす起爆剤になる。


僕は財務会計論が得意だった。当時の試験では意味不明な企業結合会計が大問で6問出題された。

それまでに20分しか余していなかった。しかし僕は、東京CPAのコントレを誰よりもやりこんでいた自信があった。だからこの20分にそれまでの6ヶ月の熱量を集めることができた。結果は1ミスで乗り切ることができた。


僕はこれまでずっと根性論を否定してきた。勉強時間は詰めば詰むほどいいわけじゃないし、感情的に勉強を語るのも間違っていると思う。


けれど、効率性だけで生きてきた人は、本番で折れやすい。大一番で力が入らなくなるのだ。


最後は、泥臭く詰めてきた人間が、ボーダーラインを超えてくる。



明日の行方は、天命と、あなたのこれまでの熱量にかかっている。



GoodLuck!!


♪GreeeeN「刹那」

受験期よく聴きました。気休めになるかは分かりませんが、是非聴いてみてください。






いつも読んでいただきありがとうございます!