【はたよがのひるよが3周年記念】ヨガ旅エッセイ_インドに置いてきたモノ①
はじめに
なぜインドなのか?
「ヨガをする人は行くよねー、インド。」などと、ほとんどの人が私のインドひとり旅にオチをつけるのですが、確かにインドでの生活の中で起こる色々な事が、私のヨガをより具体的なものにしてくれているのは間違いないと思います。
インドに着いたら、まずは 戦わない精神 からスタートです。
例えば、日本人的にちょっとストレスになるのが、予約したタクシーが時間通りに来ない、車種が違う、ドライバーさんが英語が通じない、途中で待たされてのんびりとチャイ(インド国民がホッと一息着く時に絶対飲む甘いミルクティー)休憩された、カーエアコンを使うとプラス料金、細い道にはこれ以上入れないので送迎はここまで、とホテルから随分手前の坂道の入口で3個の大きい荷物と一緒に降ろされた、などが起きます。
インドを旅行されたことのある方は、同じ様な経験が必ずあると思います。問題は一つだけではなく、大体同時に全部起きます(笑)。
反応と行動
この時、どういう反応をしてどう行動するかは自分次第です。もし今までの自分の ”常識” を持ってクレームをつけ、戦おうとするならば自分の負け。
なぜなら、言っていたのと違うじゃないか!と怒ったところで、時間が取り戻せるわけではなく、ピカピカの車が来るわけでもなく、ドライバーさんが変わるわけでもなく、狭い道が広くなるわけでもく、、、この今の現実は変わらないわけですし、誰にも変えられないわけです。
そういう事、言い換えると 物事の本質 をインドの人はよく理解し、よく見ていて、決して無駄に怒ったり、攻撃的に負の感情を他人に投げかけたりはしません。
ゆらゆらと
そんなインド人を目の前にして戦ったところで、自分のエネルギーだけが無駄に消費され、疲労感と敗北感、さらには非常に惨めな気持ちになって、一瞬中身のない抜け殻状態になってしまいます。そして、そんな抜け殻人間を目の前にして、インドの人は首振り人形(首がばねになっていて、振動で頭がゆらゆら動く人形)の様に、頭をゆらゆら横に振ってただ見ているだけで勝利。
(インドの人々は、はい、いいえ、わかりました、わかりません、まあまあ、なんとなく、大丈夫...などの簡単な意思表示を、このように頭をゆらゆらさせて表現することが多い)
ちなみに今回、私は戦いませんでしたよ。戦わない精神を既に知っていましたので。
戦わないと、そういう状況にいる自分が逆に面白くなって笑えてくるんですね。
「面白いじゃないの、この旅のスタート」って。
ヨガ旅エッセイ_インドに置いてきたモノ②(2023年4月11日更新)に続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?