第3回(キャリアデザイン編)開催レポート12月23日(土)/ワタシらしい“はたらく”を描くセミナー
12月23日(土)、鹿児島県男女共同参画センター主催「ワタシらしい“はたらく”を描くセミナー」(以下:セミナー)のキャリアデザイン編 第3回(最終回)を開催しました。
第3回のテーマは、「自分のキャリアプランをつくる」。
かごしま県民交流センターで実施した、当日の様子をお届けします。
チェックイン
まずはセミナーの企画運営・司会を務める株式会社スタジオグッドフラットの市村より、前回の振り返りと、第3回の目的をお伝えさせていただきました。
これまでに比べ、今回は個人ワークで考えて、グループで共有する時間が盛りだくさん。
チェックインでは周囲の人たちと「最近テンションが上がった瞬間」について共有し、1日のセミナーに向けて頭と気持ちを整えていきました。
個人ワーク1
まずは、これまでの第1回・第2回のセミナーを振り返って、「このセミナーで得た気づきや感想を10個書き出す」ことからスタート。
過去のセミナーで記入してきたワークシートを見返しながら、どんなことを考えてきたか、どんな気づきがあったか、改めて文字にしていきました。
ショートレクチャー
続いて、ゲストの「臼井泰子(うすいやすこ)さん」によるショートレクチャーを行いました。
臼井さんは、第1回目のセミナーゲストとして「自分のキャリアを考える」をテーマにお話いただきました。今回は、キャリアプランをつくるにあたり参考にできる考え方について教えていただきました。
第1回・第2回のセミナーでは、過去〜現在を振り返りながら「できた/できなかった」「できている/できていない」「よかった/悪かった」などの視点でこれまでのキャリアを見つめ直してきました。
そこに加え、キャリアは「深める」「広げる」という視点でもみていくことができるそうです。
「深める」「広げる」の視点とは、例えば、以前記入した「モチベーショングラフ」を縦向きにしてみて、気持ちの充実度が「+」の方が「広げる」、「-」側の方が「深める」。
(ただし、「深める」「広げる」の意味は人それぞれで、自分がどう感じるかでOK。)
気持ちの上では「-」の時期でも、自分にとってどんな影響・意味がある時期だったのか?と、思い込み(「気持ちが沈んでいた=悪い出来事」等)を取り払って、視点を変えて物事を捉える力が大切だと、臼井さんはおっしゃっていました。
また、これからのキャリアについて考えていく時に、未来は「在りたい姿(Being=人生の北極星のようなもの)」から考えてみることができるといいます。
その「北極星」の方向に向かうためにはいろいろな道があり、到達するためにいつまでに・何をしていくかを考えることが「キャリアデザイン」だと教えてくださいました。
とはいえ、今は予測不可能な時代。
北極星に向かう道筋は、「計画通りにはいかない」ということを前提に考えてみることがキャリアデザインのコツになるそうです。
つまり、大切なのは「変化に対応するしなやかさをもつ」こと。
具体的には、
の4点が、これからのキャリアを生きるために何よりも大切だと思う、と臼井さんはおっしゃっていました。
また、参考になる理論として、クランボルツ氏の「計画的偶発性理論(プランド・ハップンスタンス)」をご紹介いただきました。
この理論では、「個人のキャリアの8割は偶然で作られている」と考えられるそう。
目標に固執しすぎて可能性・視野を狭めないこと、偶然の出来事もチャンスと捉えること。
方向性さえあっていれば、いろいろな道筋があるので大丈夫!と、これからに向けてエールをいただき、臼井さんのショートレクチャーが終了しました。
ここから、自分にとっての「北極星」がなにかを探すワークがスタートです。
個人ワーク2・共有の時間
レクチャーを踏まえ、まずは少し極端ではありますが、人生の中で最後に到達する「北極星」ポイントである「死ぬ時」から考えを進めていきました。
家族・友人・仕事仲間それぞれから「こう言ってもらえると嬉しいなぁ」という言葉を書き出して、「自分が死ぬ時に、どんな人間になっていたいか」を考えました。
また、それを踏まえて、自分の理想的な死に向けて「(仕事とプライベートそれぞれについて)10年後にどんな暮らしをしていたいか?」「その時の気持ちはどんなものか?」「その時に大事にしていることはなにか?」をワークシートに書き出していきました。
その際、一つのヒントになるのが自分や家族の年齢。
10年後を想像しながら、皆さん黙々と手を動かしていました。
個人ワークで自分と向き合った後は、それぞれが考えたこと・感じたことをグループで共有する時間を過ごしました。
個人ワーク3・共有の時間
昼休憩を挟んで、午後は個人ワークの続きからスタート。
個人ワーク2で考えた「10年後の暮らし」を踏まえ、今度は「3年後/1年後の暮らしはどうか?」について考えていきました。
死ぬ時を見据えて向き合うのは少し怖い問いだったかもしれませんが、未来から逆算して考える「バックキャスティング」という手法で将来から遡って考えることで、仕事とプライベートそれぞれで「どのような将来のため」に、「今何をすべきか」を整理する時間となりました。
ワークシート記入後は、じっくり20分間、ペアで共有の時間を持ちました。
午前中に記入した「10年後」の内容も含め、互いが記入した内容を聞きながら、一貫してバックキャスティングできているかなど感想をシェアしあっていました。
ペアインタビュー
最後のワークは、他の参加者の力も借りて全体の振り返りです。2人1組になり、10分ずつ交代して互いをインタビューするワークを行いました。
「改めて、今回のセミナーになぜ参加しようと思いましたか?」
「今回のセミナーでどんなことが一番印象に残っていますか?」
「セミナーでどんな気づきを得ましたか?ベスト3をあげてください」
「明日からどんなことを意識して過ごしていきますか?」
の4つの質問を投げかけながら、全体を振り返って頭の整理をする時間となりました。
そして、インタビューシートの最後には、相手へのメッセージを一言。
全3回、共に学んできた仲間として、互いへの応援メッセージを贈り合いました。
チェックアウトと茶話会
キャリアデザイン編の最終回ということで、セミナーの最後には、全体の振り返りとして車座で一人ずつ感想を共有する時間を持ちました。
参加者の皆さんからは次のような感想が聞かれました。
また、最後にゲスト・運営メンバーからもコメントをいただきました。
ゲストの臼井さんからは、
「参加のきっかけは皆さん様々だと思うが、この場に集った全員が“冒険心”を持って行動したからこそ実現したセミナーであって、尊いなぁと思う。」
「私も、自分のことを話すことの楽しさや、それが自分自身を上げてくれるきっかけになる経験をしてきた。皆さんにとっても、今回のセミナーが自分を上げる一つのきっかけになっていてくれたら嬉しい。」
運営のサポート・第2回のゲストとしてご参加いただいた村田さんからも、
「自分のことを話すセミナーに参加するのはとても勇気がいるものだと思う。まずは参加した自分自身に“よくやった!”と言ってあげてほしい。」
「夢は声に出したら半分は叶っている。夢に向かう過程で壁に直面しても、自分でコントロールできることを見極めながら、前に進んで行ってほしい。」
などのコメントをいただきました。
そして、企画運営・司会の市村からも一言。
「セミナーで記入したワークシートは、ぜひお守りとして自分のキャリアを考える材料として使っていってほしい。」
「ゲストの臼井さんも話しておられたように、キャリアデザインは筋トレみたいなもの…これからも各々頑張りましょう!」
10月にスタートしたキャリアデザイン編。
あっという間に全3回が終了となりました。
難しい問いに向き合う時間もあったかもしれませんが、セミナーを通して、何かしら気持ちが前向きに、そして行動に移す勇気が少しでも湧いてきていると感じていただけていたら幸いです。
(今年はキャリアデザイン編・起業編のダブル受講の方も多数!次回、1月の起業編最終回でも今回の学びを活かしていただけると嬉しいです。)
また、任意参加にはなりますが、1月27日(土)午後にはキャリアデザイン編・起業編 合同での交流会も開催予定です。
当日は、過去のセミナー参加者やゲストも集い、つながりの輪を広げます。どうぞお楽しみに。
第3回にご参加いただいた皆さん、ゲスト皆さん、ありがとうございました!
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