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国会の質問時間

昨日の国会、予算委員会でれいわ新撰組の大石あきこさんの質問時間は3分だった。実際には2分ちょっとに縮められた!などツイッターでは騒ぎになっているが、そもそも3分という設定はありえるのだろうか?


国会の質問時間など割り当ては議院運営委員会が決めるそうで、計算の基礎になるものもあることを、昨日ツイートしている人がいた。

 計算ではこうなるとしても、果たして3分という時間は質疑応答にふさわしいだろうか? もちろん、ふさわしくはない。75分ある質問時間の中で、「大臣、イエスかノーかでお答えください」「ノーです」なら15秒で終わるだろうが、元々3分しかなければ、そんな質問はありえない。

 質問をするなら、なぜその質問をするのかの理由を述べなければならなくて、その時間さえない。答える方だってきちんと答えられないのだから、最初から答える気など持てない。

 国会は言論の府だと言われている。委員会は本会議の下審査機関として、しっかり話し合うためにあるんじゃないのか? そして、どんなに少数野党であろうと、国民の信託を受けてそこにいる。私たちの代わりに質問をするのだ。私たちの信託がバカにされている。

 野党の質問時間は安倍政権時に削減もされたそうで、そのときのことを保坂展人さんがnoteに書いている。

 安倍政権時代に与野党の質問時間割合も変わった。

 保坂さんの記事にもあるように、与党3、野党7も、ぜんぜん良くない。以前は与党2、野党8だったんだそう。

自民党がなかなか国会を開こうとしない憲法違反をしていることも大問題だが、いざ国会を開いても、質問時間が3分ではおかしい。少数野党であろうと、最低でも10分ぐらいは保証すべきではないか? そのぶん、与党の時間を削る、もしくは審議それ自体を延ばせばいいのではないか?

 国会をもっと長く開いて、質問時間を延ばす。これぐらい、やってくださいよと、心から願う。私は今、地方議会を取材しているが、そちらの方が、議会改革にとても熱心だ。より良い議論をするためには? それを市民にどう知らせるか? みなさん必死に考えている。

 なのに国会は? 議会改革をもっと進めてほしい。何のための国会か? そこで熟議するためじゃないのか? そもそも今国会、予算委員会は開催が1週間も遅れているという。その理由は、政府が鈴木俊一財務相をアメリカの国際会議に派遣したためと、まったく国会軽視。

 ひどいひどいひどすぎる。 猛烈に腹が立ってしまった。

追記。逢坂誠二さんがこれに関して以前に質問も出していた。安倍政権時。これもツイッターで教えてもらった。

「国会法には質疑時間の配分の規定はなく、与野党の協議により決められている」そうで、麻生政権時代は「与党四割、野党六割」と、地獄みたいだっらしい。それを民主党政権時代に「与党二割、野党八割」としたのに、このときに「与党5割野党5割」にするという声が安倍政権側からあがり、今は「与党3割 野党7割」になってるようだ。より良い議論を! そのための時間を! 


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