zeroからやり直し

2022年が終わる。

今年は1月からずっと、ある1つの企画を編集さんと練って、練って、練って、悩んで悩んで、企画が通った3月末からは取材取材取材取材取材~としてきて、8月から原稿にかかり、しかし、11月になって、読み返したら、これが、まぁ、クソつまらない。

あはははは。クソつまらないでやんの。どうにもこうにも筆が止まり、どうしよう?と思っていたら編集さんから電話がきて、和田さん、これ、やり直しませんか? 和田さんには生活もあって大変だけど、このまま出したら売れません。そうしたら、この本を出す意味がありません。だって、私たちには売ることによって、このことを知らしめる使命があるでしょう?と言われた。ほん、それ。私たちは同じ使命を抱いて、この本作りを始めたんだ。

よし、書き直す。じゃ、いっしょに目次を考えてよと言って、そこから目次を考え、そして、ゼロからやり直している。今まだ、序盤しか書けていない。あははは。私の2022年は何もしてない2022年になった。

だけど、何くそ、である。それさえも超えてやるのだと思う。たいへんだからこそのライター業だ。そうそう簡単にはいかない。

ゼロから書き直すことを、ちょうど用事があった鮫島浩さんに伝えると、「途中で白紙にしていちからやり直す勇気に座布団100枚の気持ちです。なかなかできるものではありません」と言ってくれた。勇気百倍だ。鮫島さんはいつもいつも私を励ましてくれる。元は向こうは朝日新聞政治部の部長という超エリート。私はバイトばかりしてきたヘッポコなライターだ。まったく立ち位置が違う。でも、私の「時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。」を読んで、大絶賛してくれて、その後やはりフリーランスになった鮫島さんは、物書きの仲間として応援してくれている。ありがたい。

Facebookにもやり直すんだって書いたら、みんなが応援してくれた。なんて、ありがたい。応援団がいっぱいいる。今回は取材相手が大勢いるのだが、そのうちの何人かに伝えたら、それはたいへんだね、がんばってねと言ってくれた。みんな、めちゃやさしい。

2023年は新しい戦前らしい。くそぉ。そんな風にしてなるものか。だから、この本を絶対に書きあげて、世に出すのだ。それから次にやりたいことも心にあるから、それもやりたい。くそぉ。くそぉ。と、思っている。

うまくいくときもあれば、いかないときもある。そもそも、ない才を、なんとか振り絞ってやっているのだ。

それでも、なんとか、やる。それしか、ないから。私は私のままでやる。それしかないから。

もうじき2022年が終わる。最終日は、いつもの仲間と、またいろいろやる。

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