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カスタードパイをもう一度

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小説 カスタードパイをもう一度 1

モノローグ
運命って信じるか?僕は少なくとも信じている。
こんな話すれば、いい年して信じているなんて…と笑ってくる人もいるが、僕はあれ以来、運命の導きを信じているんだー

第1章 少年時代
幼い頃の記憶はほとんど残っていないが、その中で唯一鮮明に覚えているのは甘いカスタードクリームの味とたなびく白いエプロン。
僕は生まれつき耳に障害があり、全くと言っていいほど何も聞こえないのだ。両親は昔からそれを

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