気象情報で『今シーズン』はありか?
東京ではまだまだ夏のような気候の日もありますが、これからの季節の気象情報の話です。
だんだん秋が深まってくると、朝晩の温度が下がってきます。
その際、テレビの気象情報コーナーで「今シーズン1番の冷え込み」というフレーズを耳にしたことはないでしょうか?
まったくの「個人的趣味」になってしまいますが、私は「今シーズン」と言われると「(プロ野球などの)スポーツの『シーズン』じゃないんだから」と突っ込みたくなります。「シーズン」という外来語を使わなくても、いいと思うのです。
とは言うものの、多くの担当者が「今シーズン」という言葉を使う理由も分かるような気がします。
だんだん暑くなる季節、つまり春後半から初夏にかけては「今年一番の暑さ」と言えばOKです。
しかし、秋〜冬のだんだん寒くなる時期だと、その年の前半(1〜2月)に一番寒い時期があったので、「今年一番の寒さ」と言うわけにはいきません。
そのため、「この秋以降」とか「この季節になって(から)」と言う代わりに「今シーズン」とすると便利だ、というわけです。
また、日本列島は南北に長くて、「季節感」が地方によって違うのも影響しているかもしれません。「本州では『秋』と言っていい季節でも、北海道などでは感覚的に『冬』」という感じを持ったときに、「秋」「冬」という言葉を使わずに「今シーズン」を使っているような気がします。
ちなみに、気象庁のウェブサイトにある「時に関する用語」のページを見ると、「春=3〜5月」「夏=6〜8月」「秋=9〜11月」「冬=12〜2月」と定義されています。
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