事の顛末(元夫の悪口⑤)

元夫はずっと実家暮らし。
今は亡き義母がまるで彼女のように、かいがいしく世話を焼いてきた男だ。

家事やらない。
育児やらない。
自分の汚れさえ始末できない。
金遣い荒い。
ヘビースモーカー。
アルコール中毒。
「自分は働いている！」と威張って、出産と育児で無職の私を長年にわたって虐めてきた。
「お母さんは働き者だったなぁ」と、死んだ母と妻を比べるような男。

一念発起して私がパートで働き始めたって、奮起して扶養をぬけたって、ついに離婚されたって、今でも何も変わらない。

それでも結婚していた頃は、

「私がパパ(元夫)を馬鹿にしたら、子どもたちもパパを馬鹿にするようになってしまう…」

と思って、子どもたちの前でおおっぴらに元夫を批判することはしなかった。

ただ、もう離婚してしまったわけで。
「遊んでくれる、面白いパパ」を維持できるように私が言うことを我慢したりフォローしてやるような義理などない。

元夫が不愉快なことをした時、今では子どもたちに元夫の悪口を堂々と言っている(離婚したことはまだ言っていないけど)

たぶんそのせいで、小6の長女が元夫を馬鹿にしている。
だけど、馬鹿にされて当然だよね。

仕事から帰ったらソファに座って、ずーっとアイコス吸いながら、スマホゲームしながら、酒を飲んで呂律のまわらない、頭ボサボサでヒゲはボーボーの、歯のないジジイなんて。

しかも家事は一切やらないし、トイレは汚しても知らんぷり。
二階の自室はゴミ部屋、エロ本だらけ。

常に酔っ払ってるから言動もしつこいし、気分で威張り散らす。
信頼されてもないのに、父親ヅラ。

私が言わなくたって子どもも気づいてる。
「こいつは馬鹿だ」と。

今日はマラソン大会で、「夜はファミレスでご飯を食べよう！」と約束をしていた。

学校から帰ってきて、マラソンで疲れた長女(小6)がリビングのソファ(3人掛け)で寝転んでウトウトしていた。
そこにやってきた酔っぱらいが「どけ！」と娘を起こす。

娘「私が先にいたのに、なんで私がどくしかないの？」

元夫「いいから、どけ！」

娘「お父さんがどっか行ってよ」

元夫「うるせぇ。おまえがどけ！」

娘「なんでよ！」

私は「声が大きいよ」「うるさいから、やめてよ」と何度も言ったけど、喧嘩がヒートアップしていく2人。

元夫が言った。
「どかないなら、チューするからな！」

そして娘に抱きついてチューしようとして、娘は「やめてよ！」と言って、金玉を蹴り上げた。

それにキレた元夫が、娘を蹴り上げて床に転ばせた。
(先に嫌がることをしようとしたのは自分のくせに)

私「やめてって言ってるでしょー！？

もうファミレスなんか行きたくない！！

行くのやめた！！！」

「えー！」と娘の怒りが私に向く。

「おまえらみたいなのと一緒にファミレスなんか、不愉快でしかないから行かない！！！」

じっと漫画を読んでいた下の娘(小5)が、
「せっかく頑張って走ったのに…」とつぶやいた。

とんだとばっちりだと思う。
こんな不安定な両親と姉で、この子は1人まともで、可哀想だとは思う。
でも私も、毎日聞かされる小競り合いに落胆と怒りがおさまらなかった。

とりあえず、元夫に専用のソファを買うことにした。
おまえはそこに座ってろ。

あと、いっそのこと娘に怪我でもさせてくれないかな？
そしたら警察呼んで、連れて行ってもらうから。

接近禁止命令とか出してもらって。