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リハビリをすると早く回復する?

リハビリ室は不思議な世界?

 私は10年くらい前に、時間が空いている時に数回、整形外科の待合室やリハビリ室を覗いて見たことがあります。その時の興味は、民間療法と国家資格所得者の方々との違いにありました。当時のテクニックは今よりも劣っていたと思いますが、それでも凄いなー、かっこいいなーと感じさせていただきました。

 でも、今思い出してみれば、怪我をしていてギブスやサポーターを外してリハビリをする状態まで回復しているのに、患者は仰臥位で腕や足などを自動運動ではなく他動運動を施術されていたことが不思議に思えます。関節の可動は十分あるようですが、ギブスやサポーター生活の影響で筋力が低下している状態で、他動運動だけでどのような回復が望めるのでしょうか?また、装具を外してリハビリをしている際に痛がっていないことも不思議ですが、リハビリが終われば再び装具を着用している光景に驚かされました。

 患者はおそらく治療に対する信頼心が強いから着用されても感謝の言葉を述べていたのでしょうが、それでも奇妙な光景でした。

 さらに不思議なのは、捻挫をしている患者(靭帯断裂はない)に対して、ギブスやサポーターで固定されている通常の治療方法です。
捻挫した足関節を動かないように固定し、痛みがなくなるまで(整形では普通で1ヶ月半~2ヶ月)かかることもあります。

 さらに不思議なのは、PTや柔整師などがテープでぐるぐる巻きに締め上げて固定する治療方法です。これは現在の各種競技のトレーナーがよく使っている方法ですが、これほどの方法で患者を傷めてしまってはどうしようもないのではないかと疑問に思います。何故なら、治療に来た患者に聞くと、マスクをして運動ができないと答える人が多いことに気づきます。そこで私が尋ねると、「空気が吸いにくいから酸素が足りなくて苦しい」と返ってきます。そうですよね、と私は言います。でも、人間の身体全体で発育や修復する為に一番必要なものは何ですか?と尋ねると、栄養や酸素、血液などの答えが返ってきます。それでは、その必要なものを身体の隅々まで運ぶためには何が必要ですか?と聞くと、誰もが血液が必要だと言うでしょう。しかし、今まで行われてきたギブスやサポーター、テーピングでの固定は血液の流れをどのようにしているのでしょうか?ここまで話して、皆さん初めて気付く訳です。

 そのため、捻挫も同じ側の捻挫が殆どでしょう。しかし、たいていは捻挫癖がついていると言われてトレーニング方法を指導されるわけですが、私から見れば修復しなければならない筋肉や靭帯への血流を妨げて痩せさせ、そこでトレーニングやリハビリの指導をするよりも、血流を妨げずに治療をすべきだと思います。

 若い選手はまだいいですが、老人に同じことをすればどうなるか、恐ろしい話です。寝たきりの老人を生む原因になると思いませんか?自然治癒力を妨げながら治療しているとは、これいかに???


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