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今の日本の介護で安心できますか?

 社会の高齢化が急速に進む中、過去10年間において、日本では高齢者が家族や親族による殺人、介護放置、心中などで命を落とす事件が少なくとも400件発生していると、2009年11月20日の東京新聞が報じています。

 この400件の事件の内訳は、殺人が59%(承諾や嘱託を含む)、心中が24%、傷害致死が11%、介護放置が4%でした。驚くべきことに、このうち実に83%が同意の元で行われたとされ、つまり介護に行き詰まった高齢者を世話する人々が、経済的・精神的に困難な状況に追い込まれ、その結果として命を絶ったということです。

 私は以前から「介護難民」という言葉を用いてきました。この問題は自業自得と言われるかもしれませんが、高齢化は全ての人に訪れる運命であり、今の日本の介護は名ばかりであり、実際は高齢者が衰える様を見守るだけであり、真の介護とは言えない状況です。しかし、私たちが介護を受ける側に立った時、その重大性に気づき、後悔することになるでしょう。
 

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