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病院を変えるたびに検査するのは安心材料?

 患者が1箇所の病院でなかなか良くならない場合、病院を変更することがあります。私の所に来て話を聞く患者のほとんどが整形外科の場合が多いのですが、その度に考えることがあります。今やパソコンなどの技術が進んで一般的になっている時代に、病院間での情報共有ができないのは不思議な感じがします。テレビ電話で会議を行ったり、遠隔手術を行ったりする技術がある中、病院を変えるたびにレントゲンやMRIなどの検査を繰り返し、余分な診察料を支払う必要があります。

 さらに、治療費よりも検査費用の方が高額であることがありますが、このような重複検査に関する保険料の計算を国や自治体の役人が行っているのか疑問です。日本国内では、驚くほどの金額になると思います。

 以前、私が経験したばかばかしい出来事があります。私の姉の嫁ぎ先のお母さんが施設にお世話になっていました。少し認知症が入っていたので、そのような扱いを受けたのでしょう。その出来事とは、施設から姉の自宅に連絡があり、入浴中に腕を持って入浴させていたら腕を骨折させてしまったというものでした。私に相談の電話があり、レントゲンのCDを送ってもらいました。見たところ、腕を持っていて折れたような形跡はありませんでした。電話で話を聞いたところ、骨折してから7日間経過してもギブスを付けていないことが判明し、私はすぐに施設に行きました。施設からの連絡では、院長の検査があるため大変迷惑しているとのことでした。私はすぐに義理兄と一緒に施設に行き、問い詰めました。

 まずは骨折の写真を見て、彼らがプロとして本当に腕を持って骨折させたと判断しているのか尋ねました。すると、PTが誤って浴室で滑らせて転倒させてしまったことを認めました。次に、骨折してから7日間経過してもギブスを付けていない利用者の状態で検査を行う理由を問いました。

 彼らは頭を下げて謝罪しました。利用者やその家族は、施設を信頼して頼っていることを忘れないで欲しいと思います。さらに、施設は利用者の保険証を自由に使っている事実も暴露させました。病院が経営している介護施設だからといって、利用者の家族に対しての安心材料にしているかもしれませんが、裏ではこのような事実があるようです。

 以前は、病院や医療関係の国家資格保持者が施設設立申請を自治体に申請すると、比較的簡単に許可が下りた時代があったようです。
その頃から、病院は医術ではなく算術になり始めたのではないでしょうか?

 

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