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CTO150人集まるエモ旅 初参戦日記 2022年CTONight@長崎

今回初参加したCTONightは非常に自分にとって刺激的だったので自分の気持ちをメインにアウトプットしておこうかと思います。
非常にエモ全開のnoteになると思うのですが読んでいただける方はお付き合いください!!

その都度、描写はできる限りしていきますが匿名性を保ち、企業や個人が特定できる部分は伏せて書いていきます。

前書き

参加できるか瀬戸際の状態で申し込んだCTONight

AWSの営業担当からCTONightが2019年ぶりにオンサイト開催されるとインビテーション。
しかも無料。参加即決。

しかし弊社は9月決算。
期末で忙しく、査定のためのメンバー1on1や10月上旬には社運をかけた大規模開発のクローズドβのリリースを控えていた。
そして、よりによって9月には人生初の手術(ヒザ)&入院10泊も控えていた。

そんな時期に3日以上会社を開けるのは難しいだろと思いながら、
ギリギリで参加できたCTONightであった。
(全社会不参加&社員旅行も1週間ずらしてもらったプレッシャーを感じながら今書いてます。本当にありがとうございます・・・orz)

スタートアップエコシステムに浸って4年。
CTOになって2年が経つ。

前職も会社は小さく、価値観が固定される懸念から外部の人と交流することはやっていきたい意志はあった。
ここ2年はコロナのためネットワーキングイベントもあまりなく。
エンジニアやスタートアップの横のつながりも構築しづらく、他人の価値観に触れる刺激も共に忘れかけていた。


Day0

参加できなかった前夜祭の代わりの学び

手術したヒザの状態も悪くはなく、
メンバーとの期末1on1と大規模開発のクローズドβリリースも前日に奇跡的に終わった。
重要なリリースを控えて10泊の離脱と5泊使い福岡、長崎の出張を強行したので、メンバーや各方面の方々には最大限の申し訳なさと感謝。

しかし、直前まで行っていたクローズドβリリースにより世界遺産グラバー園で行われる前夜祭は間に合わず。

その後、バタバタ感を少しでも減らす意味と頭を整理するために一人でゆっくり飲みに長崎へ繰り出した。

軽く夕飯を食べ、一件目には繁華街で見つけたBarにふらっと入った。
そこでマスターと長崎の情報収集がてら軽く会話をした。

ふらついた繁華街

ちゃんぽんとトルコライスが有名だが有名になりすぎて価格が上昇していること。
元々は安く健康を保つためのちゃんぽんと、
町喫茶が働き盛りの男性の腹を安く満足させようと出していたトルコライス(それぞれ裏は取ってません・・・)
店舗によっては観光客ターゲットで価格を高めに設定して店舗が多くなってきたということ。
半ばマスターと常連さんたちのグチを聞きながら飲むお酒も新鮮だ。

最近仕事一辺倒でそういった価値観にも触れられていなかった自分にはこれですら刺激的

そこからBarを何件か紹介で梯子し、
地元の人から見た東京、長崎で働く人の価値観など、普段触れない多くの価値観に触れることができた。

ここまではただの旅日記だが、
地方の観光地に一人で出張するは初、一人旅をするのも久しぶりなので新鮮さ極まりない。
勝手にお酒を飲みながら常連さんと話をするBarのマスターがいたり笑
地方ならではのゆっくりとした時間が流れていた。

東京のBarより3倍広く、3分の1の家賃のBarであったり。
仕事終わりに昼まで空いている飲食同業者のための飲み屋。
スタッフさん常連さん共に一見さんを暖かく迎え入れてくれる暖かい空気感。

東京でせかせか働いた後は地方でゆっくり別の価値観で働くのも悪くないと感じると共に、
自分は何のために東京で頑張って働いているのかと自分を客観視する機会になったことは確かだった。

世界遺産グラバー園でのネットワーキングは残念であったが悪くない時間の使い方になったと思う。


Day1

Morning Session

自分がCTOなことを再確認した瞬間


任意参加制で各50分の2部制。

旅の疲れとほんの少しの前日梯子飲みの疲れが残っているがアドレナリンで(?)起床。

会場はTHE GLOBAL VIEW 長崎

旧プリンスホテル(前日に仕入れた情報)だけあって高級ホテル感万歳のどデカい大広間2つでの開催。

AWSソリューションアーキテクトによるアーキテクチャ講座とAmazonカルチャーについての講演に参加した。
ブラックベルトや本で読んだりする内容の復習のような感じで今の会社に大切そうな事をメモる感じで参戦した。

すでに会場には100名近いCTOがいた気がする。
すれ違う誰もCTOだと思うと中々密度の濃いイベントである。

Welcome Lunch

レストランビュッフェでネットワーキング兼ねたランチ。

この時には自分が知っているCTOの方々の姿もちらほらあった。

マジで目の前にいると思いながらビュッフェをよそう。
すでに埋まりかけている会場で辛うじて空いているテーブルを見つけてお邪魔する。

そこで話したCTOは自分と真逆の技術ゴリゴリな方だった。
キャリアも大手メーカー系のR&D的な部署でMLに磨きをかけていたらしい。
そこからいろいろな経緯を経て画像解析をコア技術とするスタートアップのCTOをやっていた。

自分はフルスタックエンジニアなタイプ。
特段深い知識を持ち合わせている技術がある訳ではないし、むしろそこに劣等感を持っているので、純粋に技術系CTOのことは羨ましく思っていた。

そんな自分にお世辞かもしれないが、
特定の技術しかやってないので一人でwebサービスを作るのにめちゃくちゃ苦労した話をしてくれた。
技術系CTO(あえて表現すると)の等身大の課題を惜しげなく話してくれるのにめちゃくちゃ親近感を感じたと共に少し自信がついた気がした。


Session 1~3

ここからはくじ引きで決定した8人ほどの卓に分かれ、45分のセッション→感想15分→bleak(ネットワーキング)30分を3ターン繰り返した。

印象に残っている話を書く。

チャレンジを繰り返す先輩CTOの話。
ユニコーン上場手前で権利を放棄し転職したCTOの話には驚愕した。

金銭的見返りよりもその時の感情に従った結論なのかと感じた。
常に本当に自分があるべき姿とありたい姿は何なのかを考えさせられるセッションであった。

別の先輩CTOの話は薄々感じていた話が確信に変わった話であった。
今は「スタートアップ = 特別」だと思ってはいけない。

10年前のスタートアップはやりたいエンジニアがいたり、インターンでもやってくれたり安く人が集められた。
しかし熱だけで人を集める時代は終わり、普通の会社として基盤が整っている必要がある。
残業管理、給与、もろもろ整備し、サークルノリで進めても人は集まらない。
有名スタートアップを共同創業しているCTOから発せられる言葉で危機感が高まった。


Networking Dinner CTO Night

久々のネットワーキング、しかも同じCTOという事でこの時間ではすでにテンションがピークに達していた。

同じフェーズのスタートアップで密かに自分がベンチマークにしている会社のCTOと話す機会があった。しかも同世代。

採用に対して狂気的なコミットメントをしているのは有名な話であちこちにインタビュー記事が転がっているのですが、あえてその話を振ってみた。
やはり回答は同じ。

「事業の成長に必要であったから」

当たり前の回答だったかもしれないが、
本当にリアルな意見であろう。意識の高さに触れ、自分の甘さを実感していた。

そこから色々なCTOとコネクションをし名刺が早々に底をつく。
直前までドタバタしていたとはいえ、それに甘えて十分に準備をしてこなかった自分を悔いる。

そこからというものネックストラップに書いてある社名と名前と
「QastというナレマネSaaSをエンプラ向けに提供していて。yahoo知恵袋と社内wikiでナレッジを溜められて、運用の自動化も目指してます。」
で毎回自己紹介して回った。

前々から知っていた有名な先輩CTOの方々とも少しだが話せた。
どこ方も腰がめちゃくちゃ低い。

明らかに先輩のCTO方が若輩者の自分と同等の目線で語ってくれる。
安心感と共にエンジニア経営者としてあり方を教えてもらえた気がした。

自分が何年かしても虚勢をはらず謙虚に等身大で話せる人間でいようと心から思った。

2次会もあったのだが、業務の都合により欠席。

その後に偶発的に発生した3次会に参加。

先輩CTO方のディスカッションを聞かせてもらいながらおいしいお酒が飲めた。
その場では自分が聞きたかった採用や組織の話を振ってみた。

大きな組織の課題に比べたら今の組織の課題なんてちっぽけな事。
これからうちの会社でも自分の目が届かない部分へのマネジメントが必要になる事を認識し、身が引き締まる思いを感じた。


Day2

Optional Tour

夜遅くまで飲んだが、朝7時に起床し「朝からととのう 秘境サウナ」なるものに参加した。

あったばかりにCTO達とサウナに入るには若干の抵抗感がありつつ、サウナ欲に勝てずに参加。

連日のアルコールと睡眠不足、サウナ数ターン後の整い、再度のサウナの熱に曝され、先輩CTO(上裸)を目の前にし、頭はパニック。
冷静を装うが思考回路がパニックし、粗相を働きながらサウナに入る非常に緊張感溢れる空間(多分俺だけ。ごめんなさい)。
個人的には一番の唯一心の残りと気持ち良さが同居した複雑なイベントであった。
(いつか直接お詫びをしたい)

後のサウナイベントに参加していた人たちはネットワーキングでも仲が深められたような気がします。(やはり裸の付き合いは肝心)

朝から整った秘境サウナ


Networking Lunch

Day2のランチは長めの2時間。
サウナの整いもあり、アドレナリンはすっかり失せ、落ち着きモードで着席。

そこも先輩CTOがずらり。

後から着席したのとサウナ後のリラックス効果で会話にはあまり参加できず、食事後のコーヒータイムに隣の先輩CTOと緩めのお話。
自分も知っている有名企業の先輩CTOであっただけにもう少し話をすべきだったかと反省。連日の疲れに少し甘えが出てしまった。


しくじり! CTO Dojo

さまざまなフェーズのCTOのしくじり体験を3ターン聞けるLT的なイベント。
自分はミドル・レイターフェーズのLTを聞きに。

しくじったが挽回できたからこそ笑話で語ってくれるCTO達。
自分もこういう風に笑い飛ばしながら仕事していこうと思う。
(最中は泣きたくなると思うが笑)

嘘のような本当の話が聞けてこれからの弊社のフェーズでも起こりうる話と思い、個人的には今回一番学びが多い会だった。


公開 CTO メンタリング

重鎮のCTO2人から公開メンタリングを受けれる企画。

一人目に受けた人は、弊社よりもアーリーなフェーズ。
その後二次会のバス中で隣になったのでなぜ申し込んだのか聞いたみた。
自社の成長のためにアドバイスを貰いたく、slackのワークフローを全体に周知する前に申し込み、運営から間違いではないか?と聞かれたらしい。
そのくらい前のめりな姿勢は自分も見習うべきかと思った。。。


CTO 1000本ノック!

今脚光を浴びているスタートアップのCTOに何でも質問しちゃおうという企画。

ここで一番印象に残ったのは、同じCTO達からの質問。
slidoで質問をしていく形式なのだが、来るわ来るわCTOが軒並み気になっている質問。
聞きにくい質問も同じCTOなら聞くことができる。
本当はみんな同じ悩みを抱えているんだなと。
悩みを共有できる仲良いCTOを作りたいと心から思ったセッションだった。。。笑


Closing Party

Day2を過ごした海辺のおしゃんリゾートでClosing Party。

ここでは大先輩CTO、1日目に話したCTO、サウナで同じだったCTOと同じ卓でガッツリ会話。

印象に残った話をツイートしておりました。


CTO Night + (2次会 + 3次会)

長崎の綺麗な港のダイニングバー的なところで2次会。

店名には出島が入ってるとなれば、絶対ここは出島だ!!と確信していたが、実は出島の周りは埋立地になっていてポルトガル人が上陸した出島は内陸にある公園になっているらしい。
はず。。。笑

このパーティーでは本当にいろんな人と話せたパーティーだった。

弊社のプロダクトを参考にしてくれているCTO。
数百億調達している会社のCTO。
昨年上場した企業のCTO。
弊社のプロダクトをめちゃめちゃ使い倒していただいているお客さんのCTO。
将来競合になりうる企業のCTO。

いろいろオープンに語らえて非常に有意義だった。
CTOは本当にカジュアルに話してくれるし遠いはずの存在も本当に身近な感じで話してくれるのは感激。

もし自分もビッグになっても腰は低く、後輩のCTOに対して身近な存在であり続けたいと思った。

そして長崎駅に移動して3次会。
本当に会があるたびについてきてくれるAWSの人のおかげでずっとタダ酒。笑

CTONightで何回か話したことあるCTOの人たちと同じ卓で話した。
うちの嫁が使いたがっていてクローズドβにまで申し込んでいたサービスのCTOと話せるのは自分がCTOならではだと思った。

最終日のお酒の場ともありいろいろ話しを聞けたと思う。
自分的にも同じくらいのフェーズのCTOとはなして安心感を持ちたかったのかと思う。

そこから一人ホテルの近くを彷徨い、Barに入り頭を整理しゆったりと時間を過ごした。

ここからキャプテンモルガンにハマりました


後書き

始めて自分も知っているCTO達と話せた。
こんなに貴重な機会が今回はタダで旅費だけなのは素晴らしい。

また来年もあったら参加して一年ぶりに再開する人たちと違う悩みを共有したいと思えた。

最後に、こんな大規模な企画を無料でできるAWSは本当にすごい。
そして運営の体力。
全部の飲み会について来て飲み語って支払いをしてくれる笑

これこそ本当の「買い手よし、売り手よし、世間よし」三方良しの世界。
自分が将来目指すスタートアップエコシステムへの貢献の一つの形だと思った。

AWSの企画運営のみなさん3日間貴重な経験をありがとうございました。

最後に長崎空港で食べたちゃんぽん置いておきます


弊社10月で期が変わったため、前期の振り返りをしました。
こっちのnoteも是非読んでみてください。


そして例によって例のごとく。
弊社今季は全力で採用を行なっていきます。
CTONightの話も、それ以外もいろいろ話をしますので是非とも弊社カジュアル面談にお越しくださいませ。

「ナレッジ経営クラウドQast」を作っているany株式会社で取締役CTOやってます。 会社の成長過程やCTO目線のいろんな投稿を続けようと思います!誰かの役に立てればと思いますので、良かったらフォローお願いします!