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滝野川は種のまち(滝野川八幡神社)

石蔵と"道”

石蔵秘密基地の話をするとき、よく""の話をします。

目の前の通りは旧中山道、江戸時代から旅行く人もここに住む人も行きかう道だったんじゃないかな、と。そしてもう一つ大事なのが、中山道に交わる、もう一本の細い生活道路。こちらは御代の台通りといって、ここを下っていくと、この地域のお宮様、滝野川八幡神社があります。昔からお宮参りに行く人が通っていたはずで、神社への道と旧中山道に交差する角にある場(=石蔵秘密基地)、っていうのは、なんだかいろんな景色をみてきたんじゃないか、なんて。

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種のまち

もう一つ忘れてはいけないのが、石蔵のある滝野川が種のまちだということ。江戸時代、このエリアには種問屋が多く存在し、三軒種屋とも呼ばれていたとか?(実際に石蔵の左右数百メートルに趣きのある種問屋さんが今でも残っています)。江戸に帰る人たちがお土産として種を持ち帰っていたとも聞いています。また、現在食べられているごぼうの基ともなったいう”滝野川ごぼう”には滝野川の名前が入っています。近隣では滝野川ごぼうを栽培している学校も。種のイメージって、子どもを育てる、人と人の関係を育てる、成長していくイメージで、ここで学びの場を設けるのは地域のイメージともぴったりだな、と勝手に思っています。
 野菜や草木の栽培も相性がいいし、ご縁もあって、毎週月曜日には、石蔵前で野菜販売もしています。野菜販売については以前もこちらに書きました!江戸野菜といえば、昨夏は滝野川ごぼうの他に馬込半白きゅうりも出てましたね。特に馬込半白きゅうりは毎週販売されていた定番のお品だったので、地域のおばちゃんたちに向かって子どもたちが商品説明している姿と言ったら・・・(笑)毎週月曜日、馬込半白きゅうりをかじりながら帰る保育園帰りの幼児さんもいましたね!

滝野川八幡神社へ行ってきました!

そんな具合で、石蔵を借り受けてからというものの、勝手ながら神社や滝野川の種の話を持ち出してきたわけなのですが、なんと滝野川八幡神社の宮司、藤井さんとお打ち合わせをさせていただけることに💦つないでくださったのは、石蔵秘密基地立ち上げ前から北区でお世話になっている宮坂一朗さん!「氏子の中で楽しい基地があるなんて」と言っていただけて恐縮です。石蔵から神社まではふらっと歩いて8分。

実は滝野川八幡神社、鬼滅の刃に登場する胡蝶しのぶの聖地なのですよ。胡蝶しのぶの出身地は「東京府 北豊島郡 滝野川村」とされており、これは現在でいう「東京都 北区 滝野川」エリアだそうです。赤羽マガジンでも取り上げられてますね。

種苗&渋沢栄一

宮司、藤井さんとのお打ち合わせは、滝野川八幡神社さんが行っていらっしゃる地域活動や石蔵のご紹介で盛り上がったのですが、何よりも楽しくお話しさせていただいたのが「種&江戸野菜!」、滝野川八幡神社って、滝野川エリアの種苗関係者の寄り合いが開催されていた場所なんだそう!すごい、ばっちり種でつながってます!!
今年度は大河ドラマ「青天を衝け」日本資本主義の父・渋沢栄一が大盛り上がりの北区ですが、お打ち合わせしたお部屋には渋沢栄一氏、直筆の掛け軸が・・・!

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種苗と日本資本主義の父・渋沢栄一、何かで繋がっていてもおかしくないですね。小さな種が、まちや人との繋がりを潤すように、小さな出会いが何かのきっかけになりますように。

宮司・藤井さん、おつなぎくださった宮坂さんありがとうございました!

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