栽培技術×ビジネスアイデア×楽しさ=「ハタチの畑」
「ハタチの畑」プロジェクトをもう少し詳しくご紹介します。
ミッションは、日本の農業を、グローバルビジネスという視点でアップデートすることです。
このミッションは、指導教官である拓殖大学国際学部農業コースの竹下正哲教授の問題意識から生まれたものです。(noteにも書かせていただきました)
竹下教授は、イスラエルで行われている、収穫量を増やす農業に詳しく、イスラエルの技術を導入した実証実験をされています。
(以前もご紹介したように、ちくま新書から著書『日本を救う未来の農業ーイスラエルに学ぶICT農法』が出版されています)
日本の農業のよいところを残しつつ、海外の栽培技術も取り入れ、生産性を高め、おいしくて価格がほどほどの農産品を世界に広く売っていきたいと考えていらっしゃいます。
このミッションに力を与えてくださっているのが、山梨の若手果樹農家『Short Legs Group』(株式会社Playest JAPAN)のみなさんです。
プロファーマーとしての栽培技術はもちろんのこと、農業をビジネスとして成り立たせる発想とアイデアを驚くほどたくさんお持ちなんです。
メンバーは、表紙の写真左から、加賀見進さん、長谷部野歩さん、雨宮幸生起さんです。
みなさん30代の現役バリバリの果樹農家です。
こちらの写真は、2019年12月14日に剪定を教えてくださっている加賀見さんです。
加賀見さんと雨宮さんは桃を、長谷部さんは桃とシャインマスカットを栽培されています。
その傍らで、みなさんは、耕作放棄地を活用したシャインマスカットの省エネ栽培というものに取り組み始めました。
耕作放棄地を借り受け、シャインマスカットを省エネ栽培で生産。あらかじめ契約した顧客に加工用として販売するのです。
耕作放棄地をなくす。省エネ栽培で無理なくコストを下げる。「マーケットイン型」で安定収入を確保する。
「ハタチの畑」は、このプロジェクトに参加しています。
そういうわけで、「ハタチの畑」の概要をまとめると、こんな感じです。
竹下教授の「海外市場を視野に入れた栽培技術研究」に、『Short Legs Group』さんの「プロ農家の栽培技術とビジネスアイデア」が組み合わさり、その土台の上で、大学生が栽培やビジネスの実践を行う。
これにひと言加えるとすれば、こうした新しい体験を楽しむこと。
『Short Legs Group』のみなさんは、新しい体験の楽しさも、大学生に提供してくださっています。
きのうもnoteでレポートしましたが、『Short Legs Group』のみなさんのビジネスアイデアは、びっくりするほど多様です。
『マイナビ農業』さんをはじめ、たくさんのパートナーとつながり始めています。
栽培技術に裏打ちされたビジネスアイデア。
また、別の機会にご紹介します。
大学生は、きょうから泊まり込みで、耕作放棄地の開墾です。
つづきは、また。
執筆担当は、山梨県立大学の兼清慎一でした。
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