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「初心者でも楽しめる浮世絵講座」と「美人画研究会」

noteの更新が滞っていて恐縮ですが、新年を迎えいかがお過ごしでしょうか。

昨年は、初めてシンポジウムで登壇したり、舞台や映画のオンラインイベントに出演したりと貴重な経験ができ、充実した年になりました。

至らない点が多いかと存じますが、本年も何卒よろしくお願いいたします。

【1/31浮世絵講座につきまして】

昨年12 月より、インスタグラム(@hataetti)を中心に募集しました、

1月31日(日)開催予定の「第一回 畑江麻里の初心者でも楽しめる浮世絵講座」

お陰様で定員になりました。

緊急事態宣言が出て、延期も考えましたが、リアル参加ご希望の方も多く、会場に問い合わせましたら、コロナ対策徹底すれば使用可能とのことだったので、ZOOMを併用して、予定通り開催することにいたしました。

いよいよ今週末に開催するので、頑張りたいと思います。

【浮世絵講座広報用】


そして、こちらは、部屋に飾ってる歌麿カレンダーの複製浮世絵!


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団扇を片手に襟元を正す美人。
この美人の髪型は、この当時(寛政時代)に流行していた、燈籠鬢とよばれる、向こう側が透けてみえ、燈籠の形に似ていることからもその名がついたものです。

団扇には「客のみか 風もたへせぬ 袖ヶ浦 このすみかこそ 涼しかりけり」という狂歌が入っていると、言われいますが、本当にこの読み方でよいでしょうか・・?!(これは複製ですが、現物の浮世絵に描きこまれた狂歌を見ると、ここに書いた読み方以外の可能性があります・・!)

ちなみにこの複製浮世絵にはタイトルが入っていませんが、
現物の浮世絵には、画面左上に「南国美人合」と入っており、南国とは、品川を指すので、この美人は品川遊女であることがわかります。 
団扇に描かれた景色も品川なのでしょう。

この遊女の襟元に入った文字と、団扇の文字より、「このすみ」という名前の遊女といわれているのですが、果たしてそうでしょうか…?

(では、何ていう名前なのでしょうか・・?)


ちなみに、襟元に文字を入れる趣向は役者絵にも見られますが(夕霧伊左衛門の紙衣など)、歌麿の心憎い演出がうかがえるこの作を、今年の美人画研究会で詳しくお話できればと考えていたりします♪


【2/28美人画研究会につきまして】

次回の美人画研究会のプログラムが出来上がりました!

2月28日(日)にこちらの内容で開催します!

どうぞよろしくお願いいたします。

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