夜間には米長期金利再び3.8％台へ上昇。

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29日の日経平均株価は反発し248円高の26422円で引けた。
東証プライムの売買代金は3.2兆円。

英中央銀行は28日、英国債の一時的な買い入れを発表。欧州だけでなく米国でも長期金利が低下したことで、同日の米株式市場では主要3指数がそろって上昇した。東京市場でも足元で下落していた主力株やグロース株の一角に買い直しが入った。

日経平均は28日までの4営業日で1100円超下落していた。テクニカル指標では、25日線からの下方かい離率が5.7%（28日時点）と、「売られすぎ」の目安とされる5%を上回っていた。短期的な自律反発狙いの買いや売り方の買い戻しが相場を支えた。

きょうは9月末の配当権利落ち日に当たり、配当落ち分の223円程度、日経平均の指数は下押しされた。

市場では「きょうの上昇は一時的なリバウンドで、自律反発の域を出ない印象」との声が聞かれる。
来月以降、米企業を中心に企業業績の下方修正が発表される可能性があるとし、「日本株市場にとっても下押し圧力がかかりやすい」と指摘する。米株の調整次第では「今後の日経平均の下値メドは２万４０００円程度ではないか」との声があった。

7951ヤマハや4755楽天グループ、4507塩野義の上げが目立った。三越伊勢丹や住友ファーマ、小田急が買われた。28日にアルツハイマー病の治療薬の開発で好材料を発表した4519エーザイがストップ高で比例配分された。

日経平均は自律反発に対する期待を膨らませている。
3月9日の年初来安値24681円、6月20日安値25520円とともに３カ月タームの下値切り上げ型のパターンなのか？
当面は前日の直近安値25938円を維持できるか否かが注目点になりそうだ。

マザーズ総合は反発し700ポイントを回復した。
市場では「米国株式市場でハイテク株が堅調に推移したことが好感された」という。
個別では、5032ANYCOLOR、9552Ｍ＆Ａ総合研究所などがしっかりだが、7078INCLUSIVEはさえない。

きょうグロース市場に新規上場した9560プログリットは、公開価格を61.6％上回る1180円で初値を付けた後は軟化。同じく新規上場の5126ポーターズは公開価格1570円の2.3倍の3615円買い気配で終了し値が付かず、初値形成を明日以降に持ち越した。直近IPOでは9561グラッドキューブは堅調となる一方、5125ファインズは値を消した。