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自分らしくいていいんだと思える、母からの手紙

今年の誕生日は、めずらしく母から手紙が届いた。「めずらしく」、というのは、しっかりと手紙だったということ。いつもは食品がぎゅうぎゅうに詰まった段ボールにカードを入れて送ってくれます。今回は、ぴったり84円になるよう6枚も切手が貼られた、綺麗なコスモスの封筒で送られてきました。
さて、?四枚に渡る手紙には、私を元気付けるのには十分な言葉がたくさん込められていた。特別なことはない、どこの家庭にもありそうな家族の思い出話ではあるが、やはりそういうものは、当人には特別嬉しいものなのでしょう。
私が生まれた時に、祖父母や親戚、たくさんの人が祝福してくれた話に始まり、幼稚園で私を褒められた話、小学校ではスポーツ万能だった話、予備校で受験に一生懸命取り組んだ話など、これまでの出来事が懐かしそうに書かれていました。
いいことだけ書きそうなものだけど、「勉強では一番ではなかった」とか、「教育実習はそれなりに頑張った」とか、褒めているのかよくわからないものも含まれているのが、嫌味のない、素直さを絵に描いたような母の言葉そのものだと感じます。
また、「日々精進するのは大切だけど、卑下することはない」「もう少し自信を持ってください」と、母親らしい言葉も綴られていました。我が家では妹が兄を慕っているのは皆が認めるところですが、母曰く、父も母も、妹と同じく私のファンだと言う、、嬉しいのは嬉しいのだが、不思議なものです…。本当に不思議。何か貢献したかしら、、、
なんだか、家族の自慢話のようになってしまったけれど(確かに誇れる家族だと思ってはいるが)、そういう話をしたかったわけではなくて、私だけじゃなく、誰もが毎日を一生懸命生きていて、自分らしくないところで「頑張らないと」とか、「こうならなきゃ」とか、プレッシャーや負い目を感じることがたくさんあると思う。でも、ふと、自分を大切に想ってくれている人の言葉に耳を傾けると、ありのままを自分を受け入れてくれる人がいることを思い出せて、心が軽くなり、ふっと本来の自分に還れるような感じがした、そういうお話をしたかったのです。
幸い、「自分らしさ」というものを、ある人のおかげで、私はここ数年ではっきりと気づくことができました。この話はいつかできるといいなと思いますが、とにかく、自分らしさがあり、そして、そうあることを認めてくれる人がいることは、本当に幸せだと思います。
うまくいかないことは、我々家族にも、それはそれは沢山ありましたし、今でもまだまだ沢山あります。でも、それらばかりにとらわれることなく、暖かな光にもちゃんと目を向けてあげることが、明るくいられる秘訣のように思います。
明日もいい日でありますように。

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