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叶った夢と、おまけで付いてきた現実と希望

最後の投稿が2020年の11月のようなので、2年ちょっとの月日が経ってしまいました。
当時のプロフィールに、こんなことを書いていました。

「現在プログラマーやデザインのお仕事をしていますが、時計屋さんになるつもりです。」

少し進捗がありまして、昨年の7月に、腕時計を製造する企業に、プロダクトデザイナーとして採用していただけました。
たまたまポジションに空きがあるのを見つけ、ダメもとで応募し、幸運にも採用してもらえました。
スタート地点に立っただけではありますが、私としては夢が叶ったとも言える大転換でした。
もちろん、小さな悩みや不安はありますが、やりたかったことなので、どんなことも「学び」に変える気持ちで、濃密な日々を送っています。

一方、その裏側でも、同じくらい濃い日々を送ることになるとは、さすがに考えていませんでした。

この転職には、収入が下がるという「おまけ」がついてきました。
やりたかった仕事ですし、活躍した結果として収入が上がるよう、努力していくべきだと思っています。
ただ、現実問題として、早々の昇給を当てにはできないので、会社に相談の上、平日の夜に副業をさせてもらうことになりました。

ここで時計に関わる仕事をしそうな所なのですが、一度もやったことのない、しかも苦手意識のあった飲食の世界に飛び込んでしまいました。

「高価な食事代でもそれ以上に満足感を得られる味、美しさ、サービスがフレンチのお店にはある。自分が将来つくりたい時計にも、そういう妥協のない価値を持たせたい。どこか似てるところがあるから吸収して、時計づくりに落とし込みたい。」

理由がこれです。書いててふわふわしてるのが自分でもわかって結構恥ずかしいです。
そもそも、フレンチなんて、片手で数えるほどしか行ったことがないくせによく言ったものです。

ただ、こういう変な選択(選択する時点では全く変だと思っていない)が、予想していなかった未来へ導いてくれることも常ではあります。

そういうわけで、フレンチの職場を探し出し、なんとかアルバイトとして雇ってもらえました。お店が閉店することになり、結果的には4ヶ月間の勤務になりましたが、本当にいろんな経験をさせていただきました。

めちゃくちゃにしんどい時期もありました。詳細を述べるのは控えますが、人間関係で想像していた以上に難しい時期がありました。
「バカじゃん」とか、仕事の場で真面目に言われたのは初めてで面食らいました。
ミスに対してならまだしも、理解できない理由で変な指摘をもらうこともあり、最初は違を唱えていましたが、これも結構疲れるものです。

ただ、そういうときに周りの人が擁護してくれたのが救いで、折れずに最後まで続けることができました。
また、美味しい料理のため、お客さんに喜んでもらえるサービスのため、お店の雰囲気を良くするために、必要なこともたくさん教えてくださり、そのことに集中していく中で、心を削るだけの意味のないことを受け流す力もついていったように思います。

そりが合わなかった方とも、年末の忙しい時期を切磋琢磨して乗り越え、最終的には気持ちよく仕事を納めることができたことは、よかったなと感じています。

そんな激動の4ヶ月を経て、次に副業として働く機会をいただいたのは、スープをメインに提供するチェーンのお店です。
12月末には採用が決まり、初の出勤が迫っています。

最初にそのお店を知ったのは大学生の頃でしたので、10年ほど前になります。
当時は地方から東京に遊びに来た時だったので、「こんな素敵なお店が都会にはあるんやなぁ」と感心したものです。
雰囲気がとてもおだやかで、飾らないけど品もあって、ちょっとしたファンでした。

無限のようにある求人を見ながら、ふと「あのお店は募集とかしてるかな」と気になり、お店のサイトを覗いてみると、何店舗か募集があり、応募してみました。
社会人で副業として来る人は前例があまりないようでしたが、社員の方と話をする中で、「すごく合ってそうですし、私としてはぜひ、一緒に働いてほしいなと思っています!」と言ってくれたんです。
そういう風に言ってもらえて、単純に嬉しく思いましたし、いい意味で意表を突かれました。
やる気爆上がりです。

その後、正式に雇用登録していただき、併せて会社としてどんなビジョンがあるか、どういうところをケアしているか、どんな組織でいたいかなど、丁寧に説明してくれました。
この時間も、お給料がきちんと発生するという。きちんとしてるなぁと驚きました。
にわかファンは、正式にファンとなってしまいました。

働く前からハードルを上げすぎでは!?と思ってしまうほど、楽しそうな職場に映ってしまっています。
どうなることやら。楽しみです。


今回は備忘録的に、このような歩みをまとめてみました。省いたところが多いですが、それでも長くなってしまいました。むずかしい〜!

またこれまでのように、ほっこりする日常をお裾分けする投稿をしていこうと思っています。

本年から、改めてよろしくお願いいたします。

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