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目指せ!新規就農59|外食産業との提携:農家にとってのメリット&課題

新規就農を目指して、4月から研修をスタートさせるハタセンです。マーケティングや農業経営について学んだことを、日々1500〜2000文字で書いています。いつもご愛読ありがとうございます。

デパ地下やレストランなどで「農家直送!」と書かれた惣菜やメニューなどを見かけることがよくあると思います。
たとえば、「北海道アスパラ農家の○○農園直送!アスパラのコロッケ」なんて紹介されてあったら、思わず買っちゃいたくなりますよね。

私もいずれは、ハスカップ農家になる身。
どこかの飲食店さんから、「ハタセンさんのハスカップを使ってみたいな」な〜んて言ってもらえる日を夢見ています。

確かに、外食産業と農家の間で取り交わされることが増えてきた提携ですが、これが一筋縄ではいかない複雑な事情を抱えていることを、農業コンサルタントの高津佐さんのvoicyで知りました。

今日は、外食産業と農家が直面する問題点について、一緒に考えていきましょう。

お金と野菜の流れのジレンマ

外食産業が特定の農家と手を組んで、農作物の直接買い付けを行いたいというケースは少なくありません。しかし、実際にはこのような取引がなかなか進まない理由があります。

その一つが、お金の流れ、すなわち「商流」と、野菜そのものの流れ、すなわち「物流」の複雑さです。
特に、加工される前には必要な野菜の量がどれくらいになるか予測が難しく、農家側にとってもどれだけの作物を用意しておくべきか見通しが立たないという問題があります。

規格外問題と天候の影響

外食産業が求める野菜の規格は厳しく、規格に合わない野菜はどうなるのか、という問題も生じます。
さらに、個人の農家と提携する場合、天候に左右される農作物の質や量の変動が、予想した規格を満たすことができないというリスクがあります。
外食産業は注文した通りの規格や量の安定供給を当然と考えがちですが、農家にとっては出荷量の変動はよくあること。このギャップをどう埋めるかが、双方にとって大きな課題です。

注文と納品のタイムラグ

外食産業からの注文は、夕方から夜にかけて入り、翌日には納品を求められることが多いそうです。
これは、近場の農家が取引相手であれば可能かもしれませんが、遠方の場合は難しいです。
納品されないリスクや、注文を見落としたり、予想以上に売れてしまい在庫がなくなるリスクなど、多くの問題が考えられます。

メリットとデメリットの考慮

農家と直接取引することのメリットがあるかどうか、それとも仲卸なかおろしを介した方が良いのかも含めて、両者が考えなくてはならない点です。
こうしてみると、農家直送は聞こえは良いものの、考えられるデメリットも少なくありませんね。

コミュニケーションの重要性

このようなミスマッチは、双方の基本的な考え方の違いから生じている可能性があります。
農家側は、自分たちの実情を相手にわかりやすく伝える技術が必要ですし、わからないことはその場で遠慮せずに質問することも大切です。

この複雑な問題に対する解決策は簡単ではありません。
でも、お互いの立場を理解し、柔軟な対応を心がけることが、より良い関係を築く第一歩になるはずです。
外食産業と農家が協力し合うことで、消費者にとっても、より良い食の提供が可能になります。お互いにとって有益な関係を築くためには、互いの立場を理解し、誠実なコミュニケーションを心がけることが何よりも大切ですね。

さて、今回の記事では、飲食店のような外食産業と農家が直接提携をして、商品を生み出そうとする時の問題点について、高津佐さんのvoicyから学んだことをシェアしてみました。

私は、飲食店×農家の可能性についてよく考えますが、こうしてみるとそうかんたんな話ではなさそうです。

メリットとデメリットを考えた時、「じゃあ、農家しながら、飲食店も
したらいいんじゃないの?」な〜んてことも考えてしまいます。
そう。この発想から、古民家農家Cafeもやってみたいなぁと思っているのです。

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

では、また明日。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で59記事目となりました。
これまでの記事はマガジンにまとまっています。
お時間がある時に、こちらも読んでいただけると、新規就農に向けての私の熱い思いが伝わればいいなぁと思います(^^/

また、他にも、教育×○○や、マーケティングの話なんかもいろいろ書いています。
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