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9回表 4点ビハインド 代打起用

あんまり野球のことを書くと色んな意見が集まるので、それを恐れて野球をメインにした投稿はしてこなかったけど、今回はXだけじゃ上手く吐き出せなかったのでつらつらと今日の試合のことを書いていきたいと思います。


まず初めに、私はオリックス・バファローズのファンです。

2019年からのファンですが、仕事と趣味を両立させることができずほとんど試合は見ていませんでした。試合結果やハイライトを見るくらい。
昨年のCS、日本シリーズからやっと中継を見始めて、今季は現地にも30試合以上足を運びました。

日本シリーズ第5戦。甲子園球場。阪神タイガースvsオリックスバファローズ。関西ダービーとも呼ばれ、経済効果を見越してか関西メディアも盛大に取り上げているので関西在住の方は、野球に興味が無くても少しは目にする機会もあるのではないでしょうか。

結果は6-2で阪神タイガースの勝利。おめでとうございます。

休養日を挟んで再び戦いの場は京セラドームへ。DH制のある戦いはバファローズが慣れているので、なんとしても山本、宮城のWエースで逆転優勝を狙いたいところです。

しかし私は今、両チームに申し訳ないけど、勝敗なんてどうでもいいと思うくらい落ち込んでいます。

贔屓球団が負けたから、ではないです。
去年なんて2敗1分から優勝しているので、バファローズの首の皮一枚がどれだけ分厚いかは知っているし、山本由伸がこのまま終わるわけないと信じているので、そこはわりとポジティブに考えています。

私が落ち込んでいる原因は9回表、大城滉二選手が代打で起用されたことです。


大城選手はプロ8年目の内野手です。
今シーズンは主に代走や守備固めでの起用がほとんどでした。
怪我をしやすい体質ではありますが、今シーズンは一度の離脱だけでほぼ最短で復帰、一年間ほとんど一軍帯同されていました。

守備固めで出場するだけあって、本当に守備が上手です。守備範囲も広いし送球も丁寧。咄嗟の判断力にも優れ、難しい打球でも難なくゲッツーを捌いたり…私がオリックスファンになったきっかけの選手で、ずっと応援しています。

1、2戦目はいつものように途中交代で出場していましたが、舞台が甲子園球場に変わってからは、なぜか別の選手が起用されていました。
その選手も守備の名手なので併用するのは分かりますが、懸念点として直前まで脚の怪我でベンチから外れていたのです。もしかしたらリハビリ的な意味もあって出場しているのかな、と3、4戦目は無理やり納得していました。

しかし5戦目は、さすがにもう大城選手が出るべきだろうという場面で再びその選手が起用されました。

その選手が悪いわけでは無いです。ダメではないんですけど、休養して万全であろう大城選手と怪我明けの選手、その選択肢でなぜ後者が選ばれたのか?
試合展開も正直、見ていて辛くなる内容でしたが私はそちらも気になって、しかしチームの逆転を願って最終回が始まるのを待っていました。

9回表。先頭打者は投手の打順だったので誰が代打に出てくるかX上で意見を出し合っていると、大城選手の名前がコールされました。

守備の名手で、打撃は全くダメ、というわけでは無いですが4点差があって絶対に逆転するために勢いをつけたい!という時に出てくる選手では無いです。これは、ファンだからこそ言います。貶しているわけでは無く、ベンチにはもっと相応しい選手がいました。

なぜ大城選手が起用されたのか。

首脳陣の作戦とか、それぞれの選手の状態とか、色々裏事情はあると思うので完全に私の妄想ですが、

代打要因の選手たちのデータを取らせないためのデコイにされたのではないか。そう考えてしまいました。

ここぞの勝負所で、スタメンでは無い選手が代打起用されて一気に流れを掴む、野球ではよくある作戦です。たった一打席で結果を出さないといけないので過酷な役割ではありますが、だからこそ打てたら勝利にぐっと近づきます。
今回のベンチにはT-岡田選手やセデーニョ選手など、一発で流れを変えられるような選手が残っていました。野手を使い切って、代打に行ける選手がもう居なかったからというわけではないのです。

最終回に4点追いつくのは確かに困難です。しかしオリックスが優勝を決めた試合も、1イニングで6点を取って一気に逆転し突き放して勝ちました。決してありえないわけではないです。
例えば先頭打者がホームランを打って相手投手を動揺させ、その後の打者も続いて勝ち越し…なんて奇跡も起こらないとは言い切れないのが野球です。

大城選手が出てきた時、あ、もう勝つ気無いんだ、と思ってしまいました。

大城選手を信じていないわけでは無いですが、今シーズン彼の本塁打は1本だけ。広い甲子園球場じゃそれも難しい。ヒットで出たとしてもがらっと球場の雰囲気を変える力はさすがに無い。

ビハインドや大量リードの時に勝ちパターンの投手を登板させないように、もう負け試合だから主力選手のデータを取られないようにしようっていう、敗戦処理に駆り出されたのではないか。
それ以外、彼があの場面で代打起用された理由が見つからないのです。

点差が開いた時に勝ち負けよりも経験を積ませることを目的に若手選手を出場させることもあります。しかし大城選手はプロ8年目。中堅です。経験を積ませるとかそんな段階ではないです。
今回はベンチ外だったけど日本シリーズ40人枠の中には経験を積ませたい若い選手が数人いるので、彼らがベンチ入りしてたらもしかしたら代打で出ていたかもしれません。それは前向きな理由になります。

ベンチにいた若手選手もいます。将来有望です。思い切りの良いフルスイングが魅力的で、体も大きくなって今後どんどん打てることを期待されている選手です。
大城選手は、彼以下という扱いをされたんです。
大城選手のデータなら取られてもええやろ。そういう打席としか思えませんでした。


繰り返しますがこれは私の妄想なので全然見当違いかもしれません。
ですが大城滉二選手のファン目線だと、敗戦処理に使われた、としか思えない起用で、正直試合の勝ち負けがどうでもよくなったほどです。

大城選手は今年FA権を取得します。宣言をして他球団がうちに来ないかと声をあげたら移籍する可能性がある選手です。
そんな選手に対する扱いがこれか。出ていかれても文句言えないだろ。
球団批判になってしまいますかね。でもそう思われても仕方ない扱われ方です。

同じくFA権を取得する選手は他にも居て、球団からするとそちらの選手の方が手放したくないのかもしれません。優先順位はあって当然なので、それにとやかく言うつもりはありません。
しかし優先していないからといって蔑ろにするのはおかしい。

主力メンバーでさえ入れ替わりの激しかったレギュラー争い。スタメン機会は少なかったかもしれませんが、一度の離脱以外ほとんど一軍に帯同してしっかり守備をこなし打席にも立ち勝利に貢献してくれました。

スポーツ選手に怪我は付きものだし、好不調の波は絶対にあります。なかなかスタメンが定着しきれないセカンドのポジションを固めてくれた選手です。大城選手がいたから日替わりで色々な選手をセカンド起用できたのではないのか?

安達選手やゴンザレス選手、西野選手など守備がすごく上手い選手はいます。しかし怪我や不調で離脱することもあった。その間に若手が出てきて、そんな彼らが無理をしすぎないように大城選手が途中交代をして支えてくれたんじゃないのか?

目立った活躍は少ないにしても、要所要所でしっかりと貢献してくれた選手に対してあんまりではないか。


試合終了後は憤っていましたけど、だんだんと悲しくなりました。
あまりに過小評価されすぎている。

大城選手が出場してくれたら嬉しいです。だけど今日の出場はショックだった。
甲子園球場に移動してから出場していなかったのは不調だからかな?とか思っていたんですけど、普通に出てきたのでそういうわけでも無さそう。だったらシーズン中と同じように代走や守備固めで出てきてもよかったじゃん。こんな、捨て駒みたいな、扱いしなくても。


オリックスの応援は続けます。逆転優勝できますように。

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