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おねしょはこうして治る!

おねしょを直す3つ目のポイントとして、「排尿習慣」がありました。ちょっと難しいですが、まず手始めとして、普段の生活を見直すために、いちど飲水量と尿量を測定してみることをお勧めします。

記録の仕方をご紹介しましょう。飲水量、排尿量、おねしょの重さを測ります。私の外来では初診時に3日分だけ測ってきてくださいとお願いしています。おねしょ量は、おむつしている子ならつける前のおむつの重さからおねしょした後のおむつの差額になります。例えばおむつが60gで朝濡れて120gだったら差し引き60gがおねしょ量といった具合です。

7歳の男の子の具体例をお示ししましょう。記録していただいた水分量と尿量を経時的にグラフにしました。

青色が飲水量、赤が尿量です。

9月2日

水分出納グラフ

9月2日は18時以降飲水していません。その晩はおねしょしませんでした。

一方、9月3日は20時と21時台に飲水して翌朝おねしょしています

水分制限は夕食時から寝るまでの間にします。喉がかわいて我慢できなかったら、キュービックの氷を舐めてもらっています。一個の氷がせいぜい5gくらいの飲水量ですので影響は少ないです。

そして、もう一つ大切なことは、寝る直前に排尿することです。

最初から厳しい水分制限をしますが、慣れてきます。おねしょしない日が出てきたら、誉めてあげましょう。徐々にしないのが普通になり、自信につながり、みるみる治っていきます。

このお子さんは10月に1回したおねしょを最後にしなくなってしまいました。8月に来院されたのですが、12月には外来を終えました。

ここに来る前に200-250mlの飲水にしましょうと指導をうけていました。それは、間違ってはいないのですが、それでも治らなくて、来院されました。グラフをみていただくと、18時以降、9月2日は380ml 飲んでもおねしょしなかったのに、9月3日は250ml飲んでおねしょしています。その差は何でしょうか?

成功の秘訣は、最後に飲水してから寝るまでの時間を開けることです。特に寝る2時間前からは飲水しないことが成功の秘訣です。できれば3時間開けると完璧ですが、あまり頑張り過ぎないようにしましょう。

以上のこと今日から試してみてください。皆さんが効果が上がるようお祈りしています。

難しければ、下記も参考にしてくださいね。


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