私の文章、イマイチかも…と感じたときにやること②

前回は「自分の文章がイマイチだと感じたら、添削者になろう!」という提案をさせていただきました。

でも、いきなり添削者になれ、と言われても。
ちょっとキビシイですよね。

なので今回は、もっと簡単にできるヤツを紹介します。

いきなりですが、下の文章、どれが読みやすいですか?

↓ ↓ ↓

  1. 効果的な害虫駆除は殺虫剤を噴霧ふんむすること

  2. 害虫の駆除は殺虫剤をスプレーするのが効果的

  3. イヤな害虫には殺虫剤をシュッとひと吹きするだけでOK


「2」か「3」ですよね。

「漢字ひらがなカタカナ」がバランスよく配置されている文章は読みやすいんです。

「1」から「2」は「噴霧ふんむ→スプレーする」と言い換えただけです。

でも、ずいぶん印象が変わると思いませんか?

さらに、噴霧ふんむという用語をさらにくだけて言い換えたのが「3」です。

「シュッとひと吹き」という表現。
噴霧ふんむ」よりもはるかにわかりやすい印象がありますよね。


前置きが長くなりましたが、結論です。

・「漢字ひらがなカタカナ」をバランスよく使う

・難しい熟語は別のことばに置き換える

この2つをやるだけで、文章はグッと読みやすくなります。

・・・

持論ですが、ネットの記事は画像と同じだと考えます。

ネットで読まれる記事を書く際は「読まれる文章」ではなく、「見やすい文章」を作るつもりで書くといいでしょう。

なぜなら、ネットの記事はナナメめ読みが前提だから。

読者は一刻も早く求めている答えにたどり着きたい。

答えを探しながらものすごいスピードで記事を眺めます。

知りたい内容が瞬時に見つからなければ、読者はすぐにページを閉じてしまうでしょう。

そんな読者が「効果的な害虫駆除は殺虫剤を噴霧ふんむすること」なんて記事を見たらどうでしょうか。

「へ~そうなんだ!この記事しっかり読んでみよう!」ってなるとは考えにくいですよねぇ。

・・・

webライターとして記事を書く場合、クライアントの意向に沿った文章を書くのは大前提としてあります。

例えば、読者層が高年齢、または男性ビジネスマン向けの記事で「超カンタンな裏ワザ☆紹介しちゃいます」なんてやっちゃダメです。

分かりやすい文章を書くことは大切ですが
どんな人が読むのかイメージしながら書くのは、もっと大切です。

クライアントのトンマナ(ルール的なもの)に合わせて臨機応変に文章を組み立てられるライターになれたら、素敵ですよね。

・・・

漢字が多くて読みづらいなと思ったときがチャンス。

その漢字をひらがなにしてみるだけでも効果的。
さらに、別のことばで表現できないか探ってみるともっといいです。

私はこんなトレーニングをしています。

曖昧な表現(ちょっとわかりづらいかも。ひらがなに直してみよう)

あいまいな表現(もっと感覚的にわかる表現はないかな?)

どっちもどっち(カタカナでも表現できるかな?)

グレーな部分

「曖昧」という表現を他のことばで言い換えるトレーニング


「曖昧 言い換え」とネットで検索し、別の言葉で言ったら何になるかを調べたりもします。

ご自分の文章を読み返して、「漢字が多いな」と思ったら、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

傾斜 かたむく ナナメ
偏る かたよる バランスを欠く
噴霧する まく スプレーする シュッとひと吹き

脳トレにもなるかも?


文章がイマイチだと感じたときは、自分の文章の幅を広げるチャンス。

よかったら、試してみてくださいね。

【おわりに】

私はライター養成講座を受けていません。独学でライティングを学んでいるだけです。

今回紹介したテクニックは、あくまでも私が読んだ本や記事、経験からくるものです。

「なぜひらがなカタカナが混ざると読みやすくなるのか、根拠を述べよ」と言われると、なぜそうなのか説明できる自信がありません。

「こんな考え方もあるのね」程度に思っていただけたらと思います。

では、また明日。


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