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2024年9月の記事一覧

御霊、只截然と在るべし

さあ、神より出でた言を預けよ
禍津を焚き払えど、産み落とされし殃の罪は既に世を枯さんとす
民、及び都が不浄に覆われ、穢れ塗れし其の時、神を宿し、命を果たす迄潰えぬ炎が、無数の灯籠を宿として生まれゆく
大地の永劫を崩さんとせしめる禍の来たる時、祭りの場には神楽囃子が響合い、封じられし地の神が巫の御魂を器とし、天岩戸より蘇る
人々はただ祈り舞い、捧げ奉る祝詞を詠まんとせし舞姫を宿衛す
祈りに呼起こされ

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遠視

地平線が見える
霞んだ山にある
地表に人々
彼らより少しだけ、私は天に近い
今すぐにでも飛び跳ねると
この身体は落ちていく
足元は覚束なく
またも世界を見る
声を張り上げると、引力に吸収されていく
私と世界を繋ぐもの
何かあるだろうか?
地表は、私を受け入れる準備ができているだろうか?
いいえ、きっと無理な話だ
爛れて循環する私の中
指を入れ込む
途端に熱い嘔吐
ぐらぐらな視界に
仄白い地平線

アイム

わたしだね。わたしだね。めざましいほどにはっきりとわたしだね。うつしかがみか、それか、ぶんれつしたもうひとりのわたしか、そうであったらうつしかがみにかいきする、がいねんはぐるぐるとまわっていく、しかし、めのまえにみえるわたしはわたしであり、わたしでしかない、ふへんである。たいはい、むきりょく、ひろう、せかいはあらゆるだるにみちた、みちている、でなければわたしはこんなにもふてぶてしい、ひらがなだなん

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