御霊、只截然と在るべし

さあ、神より出でた言を預けよ
禍津を焚き払えど、産み落とされし殃の罪は既に世を枯さんとす
民、及び都が不浄に覆われ、穢れ塗れし其の時、神を宿し、命を果たす迄潰えぬ炎が、無数の灯籠を宿として生まれゆく
大地の永劫を崩さんとせしめる禍の来たる時、祭りの場には神楽囃子が響合い、封じられし地の神が巫の御魂を器とし、天岩戸より蘇る
人々はただ祈り舞い、捧げ奉る祝詞を詠まんとせし舞姫を宿衛す
祈りに呼起こされし霊らが跋扈し、韴霊の力を継ぐらう太刀に祓えど
此の刃に截り祓われし咎、浄土に沈みゆく