アイム

わたしだね。わたしだね。めざましいほどにはっきりとわたしだね。うつしかがみか、それか、ぶんれつしたもうひとりのわたしか、そうであったらうつしかがみにかいきする、がいねんはぐるぐるとまわっていく、しかし、めのまえにみえるわたしはわたしであり、わたしでしかない、ふへんである。たいはい、むきりょく、ひろう、せかいはあらゆるだるにみちた、みちている、でなければわたしはこんなにもふてぶてしい、ひらがなだなんてつかうものか。といいつつも、このもやをうちはらうことははばかられるから、さてどうするか、ああ。かたかな。かたかな、ひらがな、あるふぁべっと、なんだっていい、わたしはわたしをひょうげんするしゅほうさえあればよい、いしきがあるかぎりは、わたしはわたしをひょうげんすることはとめられないのだ。かがやかしく、また、ありふれているひつようはない。たえずなにかをかんがえる、たちまちこまどからみずがあふれでる、ひとのからだはたくさんのみずでできているが、かんがえはつきることがない。こんなにもひらがなをしきつめると、きみたちはおそらくつかれてめをそむけてしまう、けっきょくはそのていどだ。わたしはわたしにもっともちかしいことばをえらぶ、きみたちはだまってみていればよい、また、みなくてもよい。