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やりたいことを考えるために、忘れたくない3つのこと。

実は、ここ2週間ほど、何かそわそわして、これから何をしたらいいのか、何がしたいのかわからない状態が続いていました。なんとなく自分の求めているものを把握できていたのですが、その先に具体的なやりたいことが見えず、苦しかったのです。模索している中で、大切な気づきがありました。何かやりたいことを考えて迷っている方の、ほんの1/100でも参考になればと思います。

好きなこと+社会問題+ビジネス=やりたいこと?

今回、やりたいことを考えるにあたって、何から手を付けていいのかわからず途方に暮れていたとき、たまたま株式会社ボーダーレスジャパンのオンライン講演会に参加し、とても参考になったのが、新しいソーシャルビジネスの作り方でした。ソーシャルビジネスのビジネスモデルを考える際は、①好きなこと(得意なこと) ②社会問題 ③ビジネス の3点が重なると作りやすいとのこと。それぞれを考えた上で組み合わせると良いということでした。

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これって自分のやりたいことを考える上でも使えるのではないか?と思いました。好きなことだけだと趣味、社会問題だけだと慈善活動になってしまう。そこでビジネスと組み合わせることでやりがいのある仕事になりますよね。そこで、わたしは大真面目に(!)この枠組みから、自分の今後やりたいことを考えてみました。

①好きなことを考えてみる。

やりたいことを考えるときに、「自分に足りてないものを埋める」という前提だと、やるべきこと・学ぶべきことはたくさんありました。だから、不足している何かを補うために、早く学ばないと!何か仕事をしないと!という焦りが生まれました。例えば、私は農家だけど料理が全然上手じゃないので、「農家ごはん」とか言われるともう全身から冷や汗が出ます…(笑)自信が無いのです。見た目も華やかなお料理を作ったり、撮影したりすることもすごく下手で、instagramも更新しているけど、本当は苦手なのです…。だから最初、思いついたのは料理学校や栄養学校、もしくはレストランで料理修行しよう!でした(笑)でもシェフになりたいわけじゃないし、料理を極めるのは大変そう…。と思うと憂鬱でした。自分の「不足」を補うように、何か能力を身につけようと思っても苦しいだけでした。

逆に、好きなことや、得意なこと、いま持っているものは何だろう?と考えてみたらワクワクしました。

・お客様とコミュニケーションをするのが好き。
・蓮根が好き⇒ほぼ毎日食べているので蓮根料理ならレパートリーがある。
・農家であること。畑と田んぼがあること。
・蓮根のおかげで、素晴らしいシェフや料理家の方たちと繋がりがある。
・都会から来たからこそ、新しい視点で農業の良さに気づき、発信できる。

自分が好きなことも、まだまだ取り組む余地がある。逆に、自分が苦手なことは、得意な人と繋がって協力すれば、可能性が拡がるなーと思いました。※もちろん、苦手を克服するのも良いと思います!ただ、無理はしないほうが良いと思っての決断です!

②社会問題を歴史から学んでみる。

心がそわそわしていると腰を落ち着けて考えることができないのですが、そんな時こそ歴史や社会のことを学ぶことが意外な発見に繋がりました。
今回私は、『土の文明史』という本を読んでいました。

今、コロナの出現で、時代の転換期でもあります。悩んでいるときほど視野が狭くなりがちですが、あえてぐーっと視点を広く持つと新しい発見がありました。私はこの本を読み、今後の自分の軸を歴史的視点から考えました。

農業は自然破壊であった一方で、やり方によっては豊かな土を後世に遺すこともできます。たい肥を入れたり土をよく観察したりして自然のサイクルを畑に生み出し、自然に負荷をかけずに食料を生産することで、人々の暮らしを支えていくこともできます。今後、自然災害が多発したり、パンデミックが起きたりすれば海外からの食料も届かないかもしれない。生産地と消費地が離れ、何か危機が起こるたびにスーパーの食材が消えていくけれど、そのうち地方で食べ物を作る人が居なくなったら…?今後ますます不安定な時代に突入していく中で、サステナブルでしなやかな農的暮らしの価値が見直されていくのではないかと思います。やっぱり、自分の問題意識はそこにあるし、その分野で何か取り組むことでやりがいも生まれると感じました。

③ビジネスに繋げられないか考えてみる。

自分らしく仕事をしていくためのヒントを得るために、とにかく人と話す機会を作ったり、人と繋がるように意識していました。すでに食の分野で活躍されている人たちと話す中で、得意なものを生かしてお互いに協力すると何か新しい商品・サービスができそう!と感じました。また、オンラインではありましたが、様々な新しい出会いもありました。農家の女性ではあっても発信や農業女子のコーチング等幅広い仕事をしている方や、農業の枠にとらわれずに様々なチャレンジをしている方と話をすると勇気が湧き、新しい事業の可能性を感じました。

今後やりたいこと(宣言!?)

こんな感じで、枠組みに当てはめてみたらやっと今後が見えてきました。
そんなわけで、今後やりたいこと!(前置き長かった!スミマセン)

・野菜作りや土の勉強&畑・田んぼでの実践!⇒いずれ畑を生かした事業(ファームステイ・はたけの学校など)をやりたい。
・お客様とつながる活動(マルシェ・イベント・直売など)に力を入れる
・都会人の視点だからこその農業の魅力を発信(ホームページやSNS等)
・蓮根農家らしい簡単&蓮の良さを生かした料理・加工品を考える
・全国のすてきな人(特に農業女子)との交流⇒新しいヒントを得る!

などなどなど、取り組みます!今後は少しずつ仕事にも復帰しつつ、じぶんらしく働いていきますので、こちらでまたご紹介していきます。

後悔もOK!モヤモヤ期こそ、過去を認める。

やりたいことを考えても見つからない時、いつも過去を原因にして後悔して進めなくなります。私も「農業なんてやらなきゃよかった…」とか、「愛知なんて来なければよかった」と思っては落ち込む毎日でした。そういえば結婚して就農した当初は、希望に満ち溢れていた私でしたが、愛知で最初に出会ったほとんどの人に「農家なんてやめなさい。奥さんは旦那とは別の仕事をしたほうがいい」とアドバイスを頂いていました。でも、私は農家になりたかったので、聞く耳を持たなかった…。だけど、今になってそれを思い出して後悔していました。あの時アドバイスを聞いておけばよかった、と。よく「やらない後悔よりやる後悔」と言われますが、やっぱり失敗しているときは挑戦したことを後悔して前に進めなくなってしまいます。でも、その時は直感を信じて農家を選びました。実際にやってみたからこそ難しさもわかったし、失敗ばかりだったけれど学びもあった。だから、無駄ではなかったのだと、過去の自分の選択も認めてあげることで、心がすごく楽になりましたし、前に進むことができたような気がします。

そんなわけで!どーぞよろしくお願いいたします。
※写真は、田んぼで朝日をつまんでみたときの写真。

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