見出し画像

命揺らせ

King Gnuの飛行艇という楽曲を使った
大坂なおみさん出演のCMを見て
かっこいいなと思った。
確か、バシンバシン、テニスボールを打ちまくる彼女の姿がカッコよく見えた。
ただ、ひたすら打たれたボールを打ち返す。
その姿は、語彙力無く情けないが
カッコいい、と心底思うのである。

何か、自分に自信が無くなった時、
そういう時ってどんな状態の自分なんだろうと、思い返した。
恐らく、
社会から離脱してしまった時、
学校に行けなくなってしまった時、
他、在るコミュニティから外れてしまった時、
そういうコミュニティから外れてしまった場合、何かしら「自分が何かやらかした」事や
「何か言われた」事があって
自信を無くしていくのかと思う。

自分の自信を付けていくのは、
そんな簡単にできることではない。
悟空がスーパーサイヤ人になるのだって
体力とか魔力とか何かしらいるんでしょうから、普通の人間ならコツコツとやれることをひたすらやっていくしかない。

振り返ったら、もう山頂近くまで登れた山だってあるけど、前に振り向き直すとまだまだ山頂は先の先にあった。
足はガクガクで、頭もボーッとしそうな酸素が薄めのところで、自信を付けように付け辛い。
防具が必要なんだと思う。
その防具は、知識、見識などの頭に在る財産や知恵を手に入れ創意工夫したもの、
初手からずっと使い続けていた道具だって心強い。
そして、不屈の心。


なんて、書いてみたが、
まぁ、不屈の心があったら病んでねーわ、と思うわけで
失敗失敗繰り返して成功に近づけていけるし、気付いたら正解になってたりするし、
期せずビギナーズラッキー連チャンする事もあるかもしれない。


Salesforceという会社のCMのセリフで、
ふと気になった文言があった。

「意味なく群れるよりも、意思のある孤立を。」

なかなかできることではないが、
意志のある孤立は、してみたいと思ってる。
たまには。
多分、静かで寂しくて辛く感じるだろうけど、
それは、自分のある意思があっての事なので、全ては自分次第。自分のケツは自分で拭け、ということでもいいと思う。


私は、今苦手だと思ってた「作業として描く絵」を一所懸命に習得しようとしている。
いずれ、これを仕事として独り立ちしたいからだ。
絵を描けるなら誰でも描けると思う平坦な絵なのだが、平坦で地道で地味な作業だからこそ、
かなり辛い。
思ったように描いちゃダメなので、
絵は絵でも、設計図を描いてるようなものでそれプラスその人のセンスも問われる。
なんだかんだで、奥が深い作業なのだが、
今、これが猛烈に苦しい。
描けなさ過ぎて辛い。イライラしてきて手が止まる。
私、一応、そういう専門の学校出てたのに…って凹みまくる。
SNSを見たら、私なんかより上手い人がごまんと居る。
自分の画力の無さに、吐き気がする。

何なんだ、一体。

でも、描いていかなきゃならない。
勉強させてもらいながらの身なので、
あまり悠長なことも言ってられない。
楽しく描いていきたい。
どうせなら、好きな絵を描きたい。
でも、仕事となるならそれは出来ない。

例えば、私が趣味で好きなように描いてる絵も、仕事となったら描かなくなると思う。

プレッシャーに弱いんだと思う。
上手くやらなきゃって、いつも震えてる。
忘れさせるために酒を飲んで流し込む。


ただ、ひたすら何枚も描いては捨てて
描いては捨てて
途中で止めるのもホントはしたくないが、
途中で止めさせられ、
全ては私の力不足。


と、ここまで嘆いておいてなんだが、
早く描けるようになるまで楽しみでもある。
私なりのセンスが出た絵をいつこの世に出せるかはわからないでいるが、いつか世に出す。
贅沢な悩みでもあると思うが、
いつか、いつかやってやれるなら
この仕事を飽きるまで突き詰めてみたい。

この仕事以外は正直考えてない。
もう他の仕事には移れないから。
移るつもりもない。
自分のペースでやれるようになれば、
生きやすくなりそうだから。

自分の特技を今如何なく発揮できそうだから。
躊躇わずやろうと思う。

羨ましい、凄い、とたまに言ってもらえるが
それは、私が今まで努力してきたことや好きなものを追求できていたからだと思う。
何様だと思われるかもしれないが、私は私のやりたいことをやってきた。ただそれだけだ。

好きなものに対して、あまりブレずに来た証だ。
手に癖がつき、目は好きなものを追って
耳からは好きなものを聞いて
口からは好きな事を喋る
我儘にやってきたのだから、
私は私なりに自分のケツを拭く練習中なんだ。

だから、ただ目の前の事をひたすらにやっていくしかない。
ただ、ひたすら手を動かしていくしかない。
五感を研ぎ澄ませて、静かに息をして
貪欲に少しずつ前に進んでいきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?