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【講演】工業高校生と「働く」を考える。 ONE JAPAN Tokai 代表 土井雄介氏× HASSYADAI.social 三浦宗一郎 in 静岡県掛川工業高校


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新型コロナウイルスの影響により
全国の高校で休講措置が取られていた5月。

HASSYADAI.socialは、全国各地の学校と連携し、オンラインでの講演会を行い、休校中の高校生に向けてメッセージを届けていました。

その活動に関して、本当に多くの方々から
「講演でどのような話をしているかを知りたい!」
「オンライン講演会ってどんな感じなんだろう?」
という声をいただきました…!

この記事は、そんな声に全力で応えるべく、5月22日に行った静岡県立掛川工業高校 3年生向けに実施したオンライン講演会のレポートをお届け致します。

そして…!なんと…今回は…様々な縁が重なり、
HASSYADAI.socialの三浦とONEJAPAN Tokai代表 土井雄介さんとのコラボが実現した【神回】となっております…!

ぜひ、最後までご覧ください!!!

土井雄介氏プロフィール

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土井雄介
ONE JAPAN Tokai代表, 社内有志活動A-1 TOYOTA 共同発起人
株式会社Alphadrive,株式会社NewsPicks 。

2015年東京工業大学大学院卒業。
愛知の自動車メーカー入社。
改善支援業務を経験した後、有志活動の成果が認められ、2018年より特命担当就任。役員付きとして、グループ共創風土醸成を目的に、5000人規模のカンファレンスを企画。全社公募制度で唯一2年連続、事業化採択案に選出。
2020年から社内初ベンチャー出向をし、Alphadriveにて企業内新規事業支援を担当。
有志活動ONE JAPAN Tokaiの代表を務め、東海地域から共創の風土を作れるよう、ONE JAPAN Hackathon、社内有志ビジネスモデルコンテスト等を立ち上げ、活動中。
2019年、一般社団法人ONE Xを創業。
NPOとの協業した「ふるさと兼業」の推進、行政支援地域課題解決を推進中。

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土井さん
みなさん、こんにちは〜!土井雄介と申します!
僕はもともと愛知の自動車会社で働いていたのですが、今は5,6社で働いています!

今日は、みなさんに事前にも考えてもらってきたと思うんですけど「働くってなんだろう?」というテーマで、HASSYADAI.socialの三浦くんとお話していこうと思います。よろしくお願いします!

三浦
皆さんこんにちは!HASSYADAI.socialの三浦と申します。
今は東京のベンチャー企業で、こうして全国の高校を講演してまわるような仕事をさせてもらっているんですけど、実は僕も高卒で、もともとは工場で働いていました。

皆さんがこれから歩むような人生に近いことをしていたと思うので、皆さんの人生のヒントになるようなことがあったら嬉しいなと思って全力で話します!!!

土井さん

今日は、僕が三浦くんに質問する形で進めていく感じでいきたいと思います。
三浦くんの方が高校生に年齢近いし、キャリアも似てると思うし、シンプルに僕が三浦くんの考えとかもっと知りたいので(笑)

三浦
ぜひ…!よろしくお願いします!

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”働くこと”は、決してつまらないことではない

土井
早速なんだけど、三浦くんにとって、”働く”って何だろう。
高校生の時とか、社会に出た時、そして今はどう思っているのか、教えてもらいたいなと思います。 

三浦
高校3年生のときは、ちょっと楽しみっていう期待と、どうなるか分からない不安が入り混じっていましたね。でも、実際社会人1年目になったときは、不安が的中しました。
本当にしんどすぎて、日曜日の夜は”サザエさんシンドローム”っていう病気になりました。診断は受けてませんが(笑)

土井さん
あ!「サザエさんの声を聞くと会社行きたくなくなる」ってやつですね(笑)

三浦
そう、そのぐらい働くことがしんどかったんですよ。
でも、ある出会いをきっかけに働くことに対する意識が変わってきて。
そこから人生がどんどん変わっていきました。
今は仕事が楽しすぎて半端ない!!(笑)

土井さん
良いですね!!ちなみに、その出会いって何だったんですか?

三浦
沖縄から3ヶ月間だけ働きに来ていた門口さんという人との出会いでした。
工場で働いているときに僕の周りに居た人は、あんまり仕事が楽しくなさそうな印象だったんですよ。寮から工場に行くバスなんて「このバスは地獄に向かうのか?」ってぐらいみんな顔が死んでいる、みたいな。
今、思うとそれも、僕がそう決めつけていただけの気もするのですが。

そんな職場で一人だけめちゃくちゃ楽しそうに仕事をする門口さんという方がいて。
僕と全く同じ仕事なのに、ニコニコしながら仕事をするんですよね。

そんな門口さんにある時
「この仕事って楽しい仕事なんですか?」って聞いてみたんです。

そしたら、
「この仕事が楽しいかどうかは分からんけど、俺は明日も明後日もずっとここに来るから、どうせ来るなら楽しくした方が良くないか?」
って言われたんですよ。
それを聞いたときは、本当に衝撃を受けましたね。

土井
それ、僕もめちゃくちゃ大事にしてます。
すごくシンプルですが、働く上ですごく大事なことですよね。

三浦
そうなんです!
「仕事=楽しくないものだ」と決めつけていたけど、本当は仕事は楽しくできるものだと感じました。
仕事がつまらないのではなくて、その仕事を楽しめない"自分自身"がつまらないんじゃないか説が出てきて。

そこからは、「どうやったらこの仕事が楽しめるのか」ということをひたすら考えながら、目の前の仕事をしました。
そうすると、どんどん仕事が出来るようになってきて、働くことが楽しくなったんです。

門口さんとの出会いをきっかけに、働くことに対する考え方が大きく変わりましたね。

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土井さん
なるほど。
“環境は変えられないが、自分の考えや行動は変えられる”ってよく言うじゃないですか。そういう意味で三浦くんは自分の考えや行動が変わったから、だんだん仕事が楽しくなっていったと思うんですけど、具体的にどの辺が変わったんですか?

三浦
とにかくネガティブな言葉を使わないことを徹底しました。
それまでは、全部人のせいにしたり「疲れた」「だるい」などと言い続けたりしていましたが、そういうこと言うともっと疲れるんですよね。

土井さん
確かに。私も三浦君と同じ考えをずっと持っていて、「仕事はもっと楽しくできる」という本を出したぐらい(笑)

"自分が変われば、周りも変わって、発言も変わって、楽しくなる"ということは本当にそうだなと思いました。
ちなみに楽しくなっちゃった後はどうなったんですか?(笑)

三浦
できることが増えていきましたね。
「楽しんだもんがち」という言葉の本質はそこにあるんじゃないかと思っていて。

例えば、同じ皿洗いだとしてもダルそうにやっている人より楽しそうにやっている人の方が上達が早そうじゃないですか。
そうなっていくと、何事も楽しんでいる人が最終的に勝つと思っていて。

僕は「人生を楽しもう」と思うようになってから仕事が出来るようになっただけはなく、意識的に海外旅行に行き始めたり、色々な人と出会うようになったりしました。

そして、意味不明な経路をたどって今ここにいます!(笑)

土井さん
楽しく生きること、働くことを決めたことで、人生が切り拓かれたって感じですね。
楽しんでやっていることってめちゃくちゃ上達が早いですもんね!

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これからの時代に大切な力は”学ぶ力”

土井さん
コロナの影響で、色々な会社で苦労したり働き方が大きく変わったりしていますよね。
高校生からの事前の質問にも、これからの時代の働き方が気になる、というのが多かったのですが、三浦くんはこれからの"働く"についてどう考えていますか?

三浦
新型コロナウイルスの影響もそうなのですが、AIの発展やグローバル化などで、これから時代の変化がものすごく早くなり、終身雇用のような、いわゆるこれまでの”安定”はなくなると思うんです。

その中で大事になるのは、常に新しいことを学ぶことができるかだと思います。

土井さん

そうなると、つまらない勉強というイメージより、楽しみながら学んで、新しいところに踏み出していくというイメージですね。
では、具体的にどんなことをすれば楽しく学べると思いますか。

三浦
1つめは本を読む。2つめは人に会う。

基本的に、悩みは学ぶことで解決できると思うんですね。
例えば...お腹がすいたことでブチ切れる人って、あまり見たことがないと思うんですよ(笑)
そうなるのは、赤ちゃんぐらいじゃないですか。
赤ちゃんは、自分でご飯を食べる方法を知らないしできないから、泣き叫ぶしかない。

だけど、僕たち大人は「お腹がすいたときはご飯を食べればよい」と分かっているし、ご飯を手に入れる方法も知っているから、お腹がすいたことに対して悩まない。

それと一緒で、何か自分が困ったときに「こうすれば良い」と分かっていれば悩む必要はないわけで。だから、人生で悩んだときは一旦勉強してみれば良い。そうすれば、全てのことは解決できると思っています。

土井さん

確かに。特にコロナの影響で、みんな同じスタートラインに立ったという状況だったら、学んでより新しいことを身に付けた人が一番生き残っていけるのかもしれないですね....!

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これから社会に出ていく生徒の皆さんへ一言

土井さん
やりたいことは変わると僕は思っているので「夢がない」ことや「今、やりたいことが見つかっていない」ことに対して心配しなくて良いと思います。

それよりもっと大事なことは、自分の作りたい世界を作っていくという想いを持って動き続けること。
ぜひ、みなさんも焦らずに、そして自分が楽しむことを忘れずに
これから生きていって欲しいなと思います!

三浦
皆さんの事前アンケートに書いてあった「どのような生き方をしていきたいか」という想いを大事にして欲しいと思います。

今の時代に置いて“働くこと”は、自分の生き方を実現するための手段だと思います。
仕事に自分の生き方を合わせる必要はないわけで。「こういう風に生きたい」という自分自身のビジョンに、”働く”を当てはめるのもアリだと思います。

ぜひ、自分の人生に対する想いを大切にしてください。
想いを持っていれば、絶対そうなれると僕は思うし、どんどん口に出して行動していってほしいと思います!

ー掛川工業高校のみなさん、土井さん、本当にありがとうございました!

掛川工業高校の皆さんの感想

掛川高校写真①

今回の講演の企画をしていただいた伊藤先生の感想
生徒たちは初めてのZOOMだったのですが、メモを取りながら真剣に話を聞いてくれたので本当に良かったです。色々なことをしている大人の話が、彼らの今後のきっかけになってくれたら良いなと思っています。

生徒さんの感想 (一部抜粋)
・自分の体験をもとに話してくださってとても分かりやすかったです。
将来について漠然とした部分があったので、今回の話を聞いて安心することができました。

・やりたい事が決まってなかったので心配でしたが、安心しました!
これから見つけていきたいです。

・仕事は楽しんだもの勝ち、また悩みは全て学ぶことで解決できるとおっしゃっていたのが印象に残りました。
新しいことを学ぶという意味でも、別の視点から物事を見れるようになるためにも本をたくさん読もうと思います。

・自分は好きでないことをやる時は必ずネガティブな言葉を言ってしまい、楽しくやれていませんでした。しかし、楽しんだ者勝ちという話を聞いて、楽しむことはメリットしかないと思えました。
また、就職するにしても進学するにしても、自分が選んだ道を正解にすることを心掛けていきたいと思います。

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インターンきむりさの編集後記

自身2回目のオンライン講演の参加がONE JAPAN Tokai代表の土井さんとのコラボ講演というとっっんでもない神回でした、きむりさです!!!

今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

いや~、熱かった。本当に今回も熱すぎた。
(毎回のように言ってますが、本当に自分でもドン引くぐらい毎回ニヤついています...)

高校で講演を行う度に、先生方の生徒たちへのまっすぐな想いとHASSYADAI.socialの想いが重なり合うことを感じる瞬間があって。
ああ、今やっていることは間違っていないんだと思うと心の底から嬉しくなります。

自分自身もここで活動し始めて、まだ数カ月。
ヒヨッコ広報として不安も失敗も死ぬほどあるけど、
ここから更に、全国の教育機関の方々やいつもご支援してくださる方々の想いに触れていくと、どう感じ、何を届けられるのだろうとワクワクしています。

noteを読んでくださる方々と
冷めないうちにHASSYADAI.socialの熱を共有できますように。
まだまだ微力ながら、引き続きまっすぐ届けていきます!!

以上、編集後記でした。次回の記事もお楽しみに~~!!

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