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【スナックハッシャダイレポート】in 北海道「つながりの種をまく。」

2024年8月24日(土)「スナックハッシャダイin北海道」を開催しました。
当日は40人近くの方にお越しいただき、先生方や若者を応援する社会人の方、学生などが幅広く集まり、「次の世代に何をのこす?」をテーマに一緒に考える機会をつくりました。

開催背景はこちらから:

本日はイベントの様子を少しでも皆さんにお伝えしたいと思い、筆をとっています。いくつかの写真と共に、会場全体の熱量、そしてひとりひとりのきらきらとした瞳を少しでも味わっていただけたら幸いです。
担当は、ハッシャダイソーシャルの森本です。


「スナックハッシャダイ」とは


「スナックハッシャダイ」とは、さまざまな現場で奮闘する先生方を応援するための場です。普段ハッシャダイソーシャルがさまざまな高校・少年院・児童養護施設と連携する中で、現場で孤軍奮闘している先生方がいることを知りました。

素敵な活動や想いをもっているにも関わらず、その想いが学校を横断して交わっていったり、教育関係者以外の方に共有できる機会が少ないという課題感から、フラットに話し合えて、ゆるっと訪れることができる、そして「元気」をチャージし合える場を作りたいと考え、スナックハッシャダイを開催しています。

2024年3月9日(土)スナックハッシャダイ in 岡山の様子はこちら


念願の北海道開催へ


私たちが講演実績も少ない時期から耳を傾けてくださったり、想いに共感してくださった先生方や企業の方が北海道には多くいました。
そんな方々に感謝の気持ちを伝えたい。

そして、今後もさらに北海道のさまざまな教育機関との連携や、その先にいる若者たちに「Chosse Your Life!」を届けたいと思い、今回は北海道という場所で開催することに決めました。

また、2019年よりハッシャダイソーシャルの北海道での活動をサポートしてくださっている株式会社鈴木商会(以下、鈴木商会)のご協力のもと、共同で開催することとなりました。

鈴木商会のおかげで、私たちは北海道のさまざまな高校で無償で講演活動を行うことができています。
日頃の感謝をあらためて、この場を借りてお伝えさせてください。

いつも本当にありがとうございます!

当日は、ハッシャダイソーシャルの活動の説明や想いの共有、そして3名の登壇者を迎えたトークセッション、最後にスナックハッシャダイのメインコンテンツである交流会を行いました。

ハッシャダイソーシャルの活動や想いの説明では、共同代表である勝山からこれまでの活動での想いや北海道での活動内容など、盛りだくさんの内容で会場全体を盛り上げました。

そしてトークセッションでは、札幌新陽高等学校の赤司展子さん、札幌市立藻岩高等学校の高木大作さん、鈴木商会 執行役員人事責任者の伊久美亜紀さんをゲストにお迎えし、共同代表・三浦が司会のもと、トークセッションを行いました。(以下、敬称略)

本日は、当日のトークの様子をほんの一部だけですが、お届けできたらと思います。

自分の中に変化をもたらす。

三浦:最近は教育現場もさまざま形で変化を求められていると思うんですよね。そんな時代に僕たちは「何をのこしていきたいのか?」。
今日はみなさんと一緒に「次の世代に何をのこす?」をテーマにいろいろと考えていきたいと思います。
赤司さん、さっそくですが何か感じることはありますか?

赤司:現在の教育現場で、変化を作りたいとか、学校での人との関わりをもっと良くできるんじゃないかなとは思いながらも、変化がなかなか起こらない。いまこの年齢になると、昔は変化を「良いこと」だと思っていたけど、「全然そうじゃない」って思うこともあって。
社会全体で変化が求められているけど、何でだろうなって感じるんです。

最近の若者はあまり変化を望まない人が多い印象です。若者が変化を求めていないというのは、すごく珍しい気がします。
理由を考えたところ、特に今の高校生や大学生は、青春期をコロナで過ごしている影響があるんじゃないかなって。

望むか望まないかに関わらず、変化は起きる。だったら、自分でつくる側になったほうが楽しいんじゃないかって。それが私の考えですね。

高木:僕は昨年まで青年海外協力隊でカンボジアに行っていました。
カンボジアの子どもたちを見ていると、彼らは自分らしく生きているんですよね。
日本の若者は、横並びとか、人と合わせなきゃいけないという意識が潜在的にあるんだと思う。私がカンボジアから戻ってきたとき、それをすごく感じました。カンボジアの子たちは、もっと自分を発信しているし、自分らしくいようとしている。

三浦:それは行かないと気づけないことですね。

高木:そうなんですよ。日本の高校生や大学生にも、自分からアクションを起こすことを勧めたい。
例えば、今日この場に参加している高校生もいると思うのですが、そういう自分の中で一歩踏み出す変化を起こす姿勢が大事だと思いますね。
カンボジアでは個人商店や小さなビジネスをやっている家庭も多くて、子どもたちは接客とかそのお手伝いをしている。学校の求めるコミュニケーション能力とは違うかもしれないけど、そういう経験が実は大事なんですよね。

三浦:たしかに、そういったリアルな体験が、変化を促すかもしれない。
昔は、自己の成長とか経済全体の成長がみんなの大きなテーマだったけど、いまはそんなに大きなテーマがないから、モチベーションが個別化している気がします。

誰かの何かに繋がると信じて、種を蒔く。

赤司:私も、自分が何度も転職をしてきた経験から、「何とでもなるよ」っていう話をよくします。4回ぐらい転職してるけど、まだ生きてる。(笑)
だから、転職とか全然不安にならなくてもいいんだよって言うんです。
でも、周りに転職を経験している人が少ないと、ロールモデルが身近にいない状態になるんですよね。

三浦:確かに、親世代がずっと同じ会社で働いていたりすると、安定志向が強くなりますよね。まわりにいる大人たちが安定を求めていると、自然と若者たちもそれを目指してしまう。

赤司:そうですよね。だけど、いろんな人に会って、例えばハッシャダイソーシャルみたいな、ちょっと変わった大人たちを見ると、「こんな大人もいるんだ!」って思ってもらえるんじゃないかと思います。

伊久美:そうそう。そういう大人たちに会うことで、「変化を起こしてもいいんだ」って思い始める瞬間があるかもしれませんね。

高木:僕らが高校生と過ごす3年間の中で、何かが開花するかもしれないし、しないかもしれない。でも、それでいいんですよ。
高校時代に経験したことが、10年後、20年後に「あの時こういう人に出会った」とか、「こういう話を聞いた」っていうのが、ふと思い出されるときがあるんです。それが変化のきっかけになるかもしれない。

赤司:そうですね。私たちができることは、変化を無理やり起こさせるんじゃなくて、その種を蒔くことなんですよね。

高木:まさにそうです...!私たちは、種を蒔いて、それがどこかで花開くかもしれない。そういう意味で、いろんな人と出会うことが大切だと思います。

赤司:高校のスローガンに「本気で挑戦する人の母校」ってあるんですけど、最初はちょっとプレッシャーに感じていたんです。
でも、ある卒業生が「これは、挑戦しなきゃいけないという意味じゃなくて、挑戦したいときにいつでも挑戦できるんだよ」と解釈していて。それを聞いたときに、すごく楽になりました。

三浦:なるほど。それは素敵な解釈ですね。挑戦って、必ずしも大きなことをやるという意味じゃなくて、ちょっとしたことでもいいんですよね。

赤司:そうですね。それが3年間の中で出てこなくても、いつか必ず挑戦したいときが来る。それをサポートできる環境が大切ですね。

伊久美:背中を押してくれる仲間や先生がいると、不安が和らぎますよね。そういう意味でも、変化や挑戦ってすごく大事なことだと思います。

変化は成長だけとは限らない。

伊久美:いまの時代って、変化そのものが求められてるけど、成長ってどう捉えたらいいんだろう。昔は「成長=前に進むこと」って思っていたけど、最近は老化や劣化も変化の一部だなって感じていて。

赤司:わかります!変化って、成長だけじゃなくて、いろんな側面がありますよね。体力が衰えてきたとか、飲みすぎると翌日まで残るようになったとか、そういうのも変化じゃないですか。

それが嫌なわけじゃなくて、できなくなったことが増える中で、新しくできるようになったこともあるなと感じるんです。劣化も含めて、変化の中でどう適応していくかっていうのが重要なんじゃないかなって。
例えば、若い頃はできなかったけど、いまはできるようになったこともあるし、できなくなったことをどう補うかっていう適応力が上がってる感じがします。

高木:それって、結局のところ、ひとりひとりがどうやって幸せを感じるかにも繋がる話ですよね。変化を受け入れることで、自分なりの幸せの形が見えてくる気がします。

伊久美:そうですね。変化って、怖いものとか悪いものじゃなくて、自分の成長や進化の一部だと捉えると、もっと気楽になれるかもしれませんね。

循環のきっかけづくり

高木:カンボジアに行って、あらためて人を巻き込んで何かを変えるのって難しいと感じたんです。コミュニケーションを積み重ねることで、少しずつ信頼関係を築いていくことが大切なんですが、それには時間がかかるんです。でも、それが一番大事なんですよね。

三浦:確かに。変化を成功させるには、小さな成功体験の積み重ねが必要だと思ってます。失敗か成功かは自分自身で決めるものですけど、わくわくすることを続けること、つまりその興奮を絶やさないようにするのが大切ですよね。

伊久美:私たちが何をのこすか、そしてそれがどう未来に影響するかって考えることがすごく大事だと思います。特に、愛情や祈りのような気持ちで動くことが、最終的に大きな変化を生むんじゃないかと思います。

赤司:そうですね。愛情や祈りをもって行動することで、人々に幸せが循環していく。そういう連鎖を大切にしないと、何も変わらないですからね。
自分が助けてもらった恩を、次の世代に送ることが大事だと思っています。若い世代や子どもたちに、少しでもその恩を返していけたらいいなと思って行動しています。

高木:恩返しを直接返せないときもありますが、それを巡り巡って他の人に返していくという循環がとても大事なんですね。
カンボジアでは、乾杯は一度ではなく何度も繰り返す習慣があります。そうして、他者との繋がりを大切にしているんですよ。

三浦:カンボジアの乾杯の話、おもしろいですね。そういった人々の繋がりや、楽しさを共有する文化があることが羨ましいことだし、そういう場所や機会を作っていくことが、いまの日本では必要ですよね。人との繋がりが薄くなっている現代だからこそ、私たちは繋がりを生む場所を作る必要があると思っています。

高木:本当にそうですね。出会いを大事にして、繋がりを作り出す。私もそれが、いまの社会に必要だと感じます。


そのあとは交流会を行いました!

当日の交流会の様子
当日の交流会の様子
当日の交流会の様子
当日の交流会の様子

参加者からあたたかい感想をいただきました!

ハッシャダイソーシャルのみなさんは、出会う人たちを「元気」にするために、ものすごく勉強されているのだろうなと感じた。出会う人々の内側にある種火をつけることができたら社会はもっと「元気」になる。ハッシャダイソーシャルのみなさんには、もっともっとたくさんの人たちと出会って欲しいと思った。
今回のテーマであった「変化」させたいものは人の生き様を受入れる社会の器の大きさ。そしてハッシャダイソーシャルのみなさんの「元気」が伝染して世の中が「元気」になること。私はいっぱい「元気」になりました。
ありがとうございました。

スナックという形で他校の先生方と交流できるのはとても面白い取り組みだと思います。是非またやって欲しいです。
ゲストの方々の教育に対する熱意をすごく感じて、自分も刺激を受けました。ありがとうございました。

大変面白くお話を聞かせていただきました。時代的・世代的な価値観の変化、それぞれの時代背景の中で暮らす人の生活環境において、人の気持ち・心情の「つながる・つなげる・つなぎとめる」という普遍的な価値観をどう現実のものとして対応していくか、考える時間となりました。
ありがとうございました。

ほんとに充実した時間をありがとうございました!ハッシャダイソーシャルの皆さんもいつもワクワクを与えてくれてありがとうございます!
僕は将来教育に関わる仕事をしていきたいと思っているので、とても良い機会でした。皆さんのような愛と活気に溢れてる方たちと働けたら楽しいんだろうなと思って見ていました。(笑)
これからも頑張ってください!応援しています!

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全国の学校や少年院・児童養護施設等に、様々な「Choose Your Life!」の機会を届けているハッシャダイソーシャルの活動は、全て皆様の寄付・協賛のおかげで成り立っております。

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