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FIREとは?アーリーリタイアの良いところ・悪いところ

定年延長や、働き方の変化により、65歳を超えても働くのが今や普通になっていますが、逆に「FIRE」という考え方も広まり、早期リタイアを目指すビジネスパーソンも増えています。認知度が徐々に広まってはきましたが、改めて今日は、FIREの考え方やメリット・デメリットについて説明します。

FIREの定義を改めて知っておこう!

FIREとは、経済的に自立をしたうえで行う早期リタイアのことです。略さない書き方は、「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」。その頭文字をとったものです。発祥はアメリカですが、近年は日本でも目指す人が増えています。色々要素をまとめるとこんな感じです。

経済的自立

FIREは原則、労働ではなく資産運用による経済的自立を見据えます。若いうちは働き、投資の元本を貯めておき、資産運用で生活していける目途ができた時点で退職・リタイアします。

大手企業のサラリーマンでなくても実現可能

最近に限らず、早期退職して自分のペースで生きていく考え方はずっとありました。ただ、今までは、高収入を得られる大手企業の会社員が激務に耐えながらお金を貯めて実現するイメージが強かったと思います。FIREは、給与所得だけではなく、日々の節約と貯蓄を続ければ、一定水準で実現できるというもので、大手の会社員でなくても、実現可能とされています。

FIREを実現するには?

先にお伝えしたように、FIREでは元本となるお金を貯めた上で、それを資産として運用して生活費をまかないます。FIRE実現の基準となる「年間支出の25倍の資産」「4%ルール」は必ず知っておきましょう。

◆年間支出の25倍の資産
例えば年間支出が300万円ケース。25倍の7500万円があればFIREを実現できる、ということになります。この7500万円を投資元本とすれば、元本を減らすことなく、運用益だけで生活していける意味です。

◆4%ルール
「生活費を投資元本の4%以内に抑えると資産が目減りしない」というルールを指します。例えば投資元本7500万円の場合、年4%で運用すれば年間の運用益は300万円です。生活費を300万円以内に抑えれば、FIREは実現できます。一般的には、FIREでは年4%での運用を前提としていることから、4%ルールが成り立ちます。

FIREのメリット・デメリットってなに?

FIREに、魅力を感じる人も多いと思いますが、良い面だけではななく、やはり気を付けるべきポイントはあります。改めてFIREのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

◆FIREのメリット
FIREの魅力は、まず何よりも「自由な生活」が手に入ることです。さらに、FIREを目指す過程でも、マネーの知識が身につきます。

ー少ないお金で生活できるようになる
FIREは、贅沢な暮らしを目指すものではなく、運用だけで生活できるレベルに水準を下げることも前提としています。当然、年間支出が少ないほど達成しやすくなります。FIREを目標にするのではれば、節約を心がけ、貯蓄に励むようになると思います。出費も、価値があるものにだけ支払うようになり、結果、少ないお金でも幸せに暮らせるようになります。

ー実現後は無理やり働かなくてもいい
FIREを実現した後は、基本的には好きなことをして暮らすことができます。週の中で好きな時に働く、などの選択肢もあります。自分の人生は自分の好きなように時間を使えます。

◆FIREのデメリット
ただ、FIREは絶対に成功するものではありません。リスク・デメリットもしっかり押さえておきましょう。

ー年4%の運用益が維持できるとは限らない
FIREの基本の考え方は「資産を年4%で運用し、運用益で生活費を確保する」というものです。ただ、当然投資にはリスクがつきもの。市場の動きなどで4%が確保できない可能性は十分あるでしょう。FIREを本気で実現しようとするならば、投資について十分な知識と経験を身に着けておくことが大切です。

ー急な出費が発生することがある
これは何もFIREに限ったことではありませんが、起きた時にはより重たい話になります。見積もった生活費以外に、病気・事故・介護など思わぬ出費がかかるケースです。これに対応できなければ、FIREは失敗です。むしろ、突発的なことが起こることも踏まえた計画を立てる必要があります。

ーキャリアが止まってしまう
FIREを実現し、早期にリタイアしてしまうと、まず会社員としてのキャリアはいったん止まってしまいます。のちに社会に復帰して会社勤めをしたいと思っていても、過去以上の裁量を得るのは難しくなる可能性があります。仕事から離れてもビジネスに必要なスキルは維持していけるように、自己投資は絶やさないようにしましょう。

FIREがここまで広まってきているということは、実現できている人が増えているということでもあります。ポイントさえ押さえれば十分実現可能ということですね、興味がある方は計画を立てることから始めていきましょう。



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