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利用剰余金で新規事業を始めたい。これも一つのレバレッジ

アントレは法人・個人事業主様の新規事業立ち上げのサポートもしています。「今のビジネスは好調だが、もう一つ立ち上げたい」「今のビジネスが下降気味なので、今のうちに新しいビジネスを作りたい」といった理由が多いですが、少し前にちょっと変わった角度で新規事業立ち上げを検討している会社に出会いました。

利益剰余金をうまく活用して、新規事業を立ち上げたい

その会社は設立してから数年経つIT企業で、今期は業績が好調で売上も順調に伸びたとのこと。素晴らしいことですね。販管費・税金・借り入れ返済などを差し引いても、利益がそれなりに残りました。利益をとして翌年の繰越したり、本業の新しい投資に振り向ける選択肢も当然あったと思いますが、その企業は、「残った利益で、ある程度ビジネスが形作られているフランチャイズパッケージに加盟したい」と考えたのです。

詳しく聞いてみると、本業であるIT事業はそこまで設備投資が必要なものではなく、また人が基盤であるため、投資活動によって伸びるものではないとのこと。つまり、お金で解決する・より良くなる要素はさほどないと仰っていました。少なくとも今年は。ただ、そのまま持っていると税金で持っていかれるだけだから、それも避けたい。じゃあ良いお金の使い道として、何かパッケージ化されたビジネスを始めちゃえ、ということですね。なかなか合理的な判断をされるなあと、感心したものです。

今の会社のリソースを使いたくない。なるべく手離れのよいビジネスを

ただ、合理的な判断をするだけあって、基準も非常にきっちりしています。それは、「自分達が工数を割かなくても成立するビジネスであること」でした。その会社は、本業のIT事業が傾いているわけではなく、むしろ本業はそのまま本丸として頑張っていくつもりでした。社内の人もリソースもそのまま本業に集中したいと考えています。

だから、ビジネス選びの基準は、「投資すれば運用が回る。もしくはアルバイトなどすぐに雇える人材で回るビジネス」でした。だから、仮にお店を始める場合でも、オフィスの近くである必要はなく、むしろ勝てる立地ではれば全国各地から決めてもOKという考え方でした。自分達の基準がシャープに決まっているからこそ、ビジネス・エリアの垣根は広く検討しているあたりもバランスがよいですよね。

そういう意味では、フランチャイズや代理店を法人が新規ビジネスとして選ぶのは大変理にかなっているなと、感じた事例でした。


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