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経営を続けていくということ。とりあえず無理やり結果を出す。

先日、とある方の経営相談に乗りました。その方は、既にあるお店を譲渡金を払って買取り、人を雇い直してお店オープンを準備するところでした。お店の設備は一通り揃っていて、立地も申し分ない場所。有望でした。ただ、人の採用が全然うまく行っておらず、なかなかオープンができず、家賃や広告費などの固定費だけが月々出て行ってしまっていることにお悩みでした。色々とアドバイスをさせていただいたのですが、一番気になったのが気持ちの部分。

なかなか人を採用することができず、営業を始めることもできていない状態に焦り、そもそもお店を始めること自体も中止しようか検討し始めているとのことでした。私自身もオープン当初相当しんどかったで重なる部分はありましたが、同時に、何で気持ちをつないでいたかお話しをさせていただきました。

人を選ぶから採用できなくなくなる。働いてくれる人はたくさんいるはず。

人を採用するときによく陥りがちなのは、「採用基準を上げてしまうこと」だったりします。色々な事情があるので良し悪しは控えますが、お店経営の時は「若い人」「長時間働ける人」が重宝されがちです。そして、ここにこだわりすぎると基本長期化します。モテモテだから、本当に採用が難しいのです。採れなくて人が揃わないから始められない、コストだけが出ていく。こんな悪循環に陥ってしまうのです。

そんな時は割り切りも大事です。採用基準を大幅に下げる(といったら失礼ですが)判断をして、とにかく採用できる人を採用してしまうのも一つの方法です。とにかく採ってしまえばお店が、事業が動きます。そうなると、お客さんが入ってきて、売上が出ます。売り上げが出ると、その分だけ赤字が圧縮されます。採った人のレベルがどうであろうと、売上は出してくれます。事業が苦しいときは、ひとまず売上を上げることが何より優先されますので、これくらいの思いきりを持った方がよいと思います。

売上が出て赤字が減ると、次の世界が見えてくる

そして、売上が出て、元々あった赤字が減っていくと、自己資金の減り方が緩やかになっていきますので、結果事業の寿命が延びていくことを実感できてくるはずです。そうなると、一気に世界が変わります。寿命が延びることによって気持ちにも時間にも余裕が出てきますので、色々やりたいことが出てきます。チラシをまいてみようか、広告の見せ方を変えてみようか、そして、違う人を採用してみようか、などなど。そこからは成長局面になります。

私の経験上も、強引にも無理やり売上を作ってしまうことで色々見えてくるものがあります。


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