見出し画像

親はなくとも子は育つ。

今週、仕事で1泊2日出張に出た。

育休後、復帰したころは、
出張となれば、
保育園の準備、
洗濯機の回し方、
朝食のパンや水筒に入れる麦茶の用意、
義母や実家へのお願いなど、
さまざまな準備が必要だった。

出張から帰ってきたら、
たまった洗濯物との格闘や、
ママに会えた安堵からのわがままを、
眠い目をこすりながら、こなした。

長女(小4)、次女(小2)になったからか、
出張前・出張後のドタバタは、
驚くほどに少なくなった。

今回は、出張の疲労で、
頭痛がしながら帰ってくると、
洗濯ものが干してあった。
水筒は、洗って、キッチンに置かれている。

床のごみもなく、思ったよりも片付いている。

頭痛がするので、先にお風呂に入り、
ソファで寝ころんでいても、
もう誰もワガママをいうこともなく、
自分たちで好きなように遊んでいるのだ。

「あれ?もしかして、ママいなくても大丈夫?」  と聞いてみると、

「別に大丈夫やでー。
 でも、洗濯機が学校行くギリギリになった
 のだけは、ちょっと焦ったけど。
 干すのも友だちに手伝ってもらったから、
 間に合った」

「洗濯ものも帰ってきたらするから、
 置いといてね」

と言って、出張に出たのだが、
長女が気を利かせて、洗濯してくれたそうだ。

気がつけば、
子育てが少しずつ楽になってきている。

子ども3人と4人乗りをして、
保育園に登園していたことを思えば、
今は、なんて楽ちんなのだろうか。

朝はなかなか起きない長女も次女も、
「遅刻していいから、起きたら自分たちで
 行けよー」と、
夫に言われると、すっと起きたそうだ。

子どもたちは、
「ママがいない=誰も頼れない」
と思ったのだろう。

「自分たちでしなきゃ!!」と思った瞬間、
どんなことでもやれる気になったようだ。

誰かがやってくれる間は、誰も育たない。
自分がやると覚悟した瞬間に、
人も育つのかもしれない。

長女も洗濯機を回したのはいいけれど、
出発に間に合わないと気づき、
残り9分で洗濯機を一時停止して、
びちゃびちゃの洗濯物を手でしぼりながら、
干したそうだ。

そして、洗濯機にたまった水は、
洗面器ですくって、洗面所に流したらしい。

「ほったらかして、
 学校行けばよかったんちゃう?」

「ほったらかしたら、カビるって聞いたから」

朝から、洗濯もの絞って、洗面器で水すくって…。
なかなかやるな、長女。
それこそ、問題解決能力。生きる力。

掛け算のひっ算は苦手でも、
長女は生きていける気がした。

親がいなきゃいないで、
子どもたちはやれるのだ。

1日目の夜に、夕食とお風呂を
お世話になったママ友に、

「子ども置いて、温泉旅行でもいこか?」と
提案したら、

「それはアカン!!」という子どもたちだった。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?