見出し画像

ただ生きてるだけで、素晴らしい。

以前から気になっていた、エゴンシーレ展へ行ってきた。

休職してしばらくは、家から出るのも億劫だったが、
最近は少しずつ、出かけられる日が増えてきて嬉しい。

上野公園を歩いていると、平日でも人が多くて驚く。
楽器のストリートパフォーマンスの音楽が心地よくて、
少し日差しは強かったけど、気分があがる。
平日の昼間に、こんなことをして
罪悪感がないかって言われると、なくはないんだけど、

今は、”休む”こと、”自分を取り戻す”ことにだけ集中。
・・したい。


シーレは、一番好きな画家だ。

流行り病のため、28歳という若さで短い生涯を終えた彼は、
生前も独創的な作風のため、なかなか社会から理解されなかった。

その苦悩と葛藤の表れなのか、
彼の作品は、力強いのにどこか儚げで、
大胆なのに繊細。

矛盾をはらんでいて、そこが昔から好きだった。


この展示があると初めて知ったのは、
確かTwitterの広告で、だったと思う。

ベッドから起き上がり、
ご飯を食べ、身支度をし、電車に乗って会場まで向かう。

あの時は、開催期間中に行くのは無理かもって、
思ったんだっけな。


作品を見た後、
そんなことを思いながら、駅まで歩いた。

私の横を、3歳くらいの子どもが駆けていく。
カップルは仲良く手をつなぎ、
格好いいジャージのおじいさんは、向かいのベンチで一服をしている。


行きに演奏していたパフォーマーは、
片付けをはじめている。あの楽器は何という名前なんだろう。


みんな、それぞれの人生を生きている。
私も自分の人生を生きていく。
それだけで、いいじゃないか。

公園には桜が咲き始めていた。春が待ち遠しい。
今日もいい1日だった。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?