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高校の文化祭に対する担任の珍妙な説明で自主的に調べ学習をした話

友人が高校の思い出を送ってくれたため私も色々と思い出してきた。今日は、その中から文化祭の出し物で担任が説明したものを紹介。

指導に熱意がありすぎて雑巾で顔を拭くような先生もいたが、おとなしめの女子高だったため、文化祭はほぼ学習発表会のような地味なものが主流だった。

そのような状況で文化祭に熱意をかけろと言われても乗り気にはなれない。ダラーンとした空気の中、文化祭の話し合いが教室で行われた。

「なにか案がある人はいませんか?」

やる気のある猛者が屋台を行いたい、と発言した。食べ物の提案に教室が少し盛り上がる。

イイネイイネ!

しかし、次の瞬間、

「屋台はダメです」

と担任が冷たく言い放った。

「なぜですか?理由がわかりません」

そうだそうだ!と盛り上がる生徒に深刻そうに告げた担任の理由は

「昔、フランクフルトを販売したところ、指を間違えて焼いた人がいたの。大切な娘さんを預かっているのですから、火を扱うものは許可できません」

だった。

あまりの理由に教室はシーンとなった。

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やはり帰り道では、指をフランクフルトがわりに焼いたことが話題となった。

どう考えてもあり得ないので、様々な憶測を言い合った。吉田秋生さんの「カルフォルニア物語」を回し読みしていた時期でもあったため、

ドラッグ説が有力視された。

母校の先輩に対して失礼な妄想だが、正気の女子高生が鉄板に指を置いて焼くなんてどうしても信じられなかったのだ。

今、考えると焼いている時に鉄板にちょっと触って火傷をした程度だったのだろうが、担任が深刻そうに「指をフランクフルトがわりに」と言ったので、その方向に妄想が突っ走ってしまったのだ。

あまりにも馬鹿らしい理由と推理に大笑いとなり、文化祭への不満もうやむやとなった。

結局、文化祭ではどのような出し物をしたのか忘れたが、教室を飾り客を熱心に呼び込んだ記憶があるので、それなりに楽しんだのだろう。

妄想から出たドラッグ説は、その後しばらく尾を引き、みんなで色々と調べ知識が増えた。かなり怖い症状を沢山学んだため、絶対にやめようね、と言い合った。

なんだかんだで、妄想も調べ学習の役に立ってしまった。

他にもまだまだ思い出してきたが、今日はここまで。

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