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【#創作大賞感想】「メリー・モナークin大原田」フラダンスの魅力にハマりながら恋愛について考える

ファミリー小説部門がなくて残念という声が多くのnoterから出ています。実は私も祖母の一代記で創作大賞に応募したいと考えていました。しかし、部門を見るとどれも当てはまらない。悩んだ末に投稿した小説は「骨皮筋衛門」です。現実にいるとは思えないヒーローが主人公ならファンタジーでいけると思ったゆえの選択でした。

結果、挫折せずに投稿できたので良かったのですが、祖母の波乱万丈な小説もいつか書きたいです。でも、創作大賞で賞を取り「好きに書いていいよ」という作家になるしか世には出せないでしょう。はあ、残念と思っていた私にとき子さんの「メリー・モナークin大原田」は衝撃と感動を与えてくれました。

ファミリー小説部門がないなら恋愛小説部門でいいじゃない!

その姿勢に感動し勢いにも乗り、楽しく読ませていただきました。信念を貫き通せば道って拓けるんですよ。「メリー・モナークin大原田」はちゃんと恋愛小説となっています。ご本人はかなり悩まれて部門を選んだようですが、大丈夫。コメント欄もとき子さんを支持する声が詰まっています。こちらの小説はコメント欄も含めて楽しんで欲しいし、あとがきで紹介されるフラの数々も見て欲しいです!

「メリー・モナークin大原田」ではフラッシュモブ成功のために様々な人が巻き込まれ(?)大団円へと向いますが、フラッシュモブに選ばれたダンスはフラダンス。

フラッシュモブにフラダンス?

私がドラマや街中で見てきたフラッシュモブでフラダンスは見たことがなく、このチョイスに衝撃を受けました。

フラッシュモブってミュージカルみたいに飛んだり跳ねたりタップしたりしなくていいのかしら?
「ア~ロ~ハオエ~」とゆったりとしたフラでどうやってフラッシュモブを作り上げるのかしら?

フラダンスの知識がない私は混乱しつつ楽しみながら読み進めますが、とき子さんもこの点は折り込み済みだったようでフラの説明もきちんとしてくれています。フラの種類や登場人物の心の内をさりげなく語りながら、優しさに満ちたフラッシュモブを作り上げる様子を描いた作品に仕上げてくれました。

表面的には恋愛要素は

フラッシュモブを提案した父と病中の母
花乃と友也

になるのでしょうが、この小説は

とき子さんとフラダンスの恋愛

だと私は感じました。この作品には、フラダンスと登場人物への温かい眼差しが満ち溢れているからです。

温かいとか優しいとか恋愛じゃないじゃん、なんて言わないでください。恋愛は確かに「好きになったら一直線、周りなんて見ないわよ」が主流のような気はします。でもほんわかとして周囲も目に入って「好きだなぁ」ってゆっくり感じる恋愛があっていいと思うのです。どんなスタイルの恋愛があったっていいじゃない、私は「メリー・モナークin大原田」を読んで呟いていました。

とき子さん、申し訳ありませんが私は「円花推し」です。円花さんの小説を掌編でいいから書いてください、とお願いして今日の感想を終わらせます。


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