初めまして

今日は久しぶりに6時に起きてみた。
まだ暗い中で歯磨きをした。
小さい頃は歯磨きがめんどくさくて苦手だった。
タイムスリップができるならその頃の自分に向かって
『歯だけは大切にしろ。出ないと奥歯を無くすことになるぞ。』
そう言ってやりたい。
今、私は奥歯が2本ない。それに加えて虫歯もある。
母も歯のことにはうるさい。
それなのに、私はうるさいな。厳しいな。母とは合わないな。などと思っていた。

母も奥歯がない。
私が大人になって知った新事実。
母も私と同じだった。

つい先日、電話で年下の子に私はアドバイスをした。
別に頼まれたわけではない、良かれと思って親切心でアドバイスをした。
君のやりたいようにしたらいいと思うよ。
やりたかったらやればいいし、違うなと思えば選ばなくたっていい。
そんなようなアドバイスだった。
あの子は『ありがとうございます!』そう言っていた。
私は悪い気はしなかった。むしろ1人の子を救ってあげられたそんな気持ちになっていた。
1つ気になったのは、電話越しにかすかに聞こえた「ピロン」という音。
2回聞こえた。とっさに思ったのは、録音をする時の音。

数日後、私はひどく言われてしまった。
『なんであの子にそんなことを吹き込んだの?』
『余計なことはしないで!』などと非難の嵐だった。

またやってしまった。
ギシギシした音で胸がいっぱいになった。
悪者になったのだ。

…あの子は、一体どんな思いで話をしたのか?
…あの子の『ありがとうございます!』はどう意味だったのか?
…本当は私を陥れたかったのか?
…私のこと本当は嫌いだったのか?

私は『告げ口をした人間』となった。
完全なる人間不信になってしまった。
誰とも関わりたくない。
そんな自分に戻ってしまった。

偉そうに私は何をしているんだか、ヒーロー気取りか?
結局、自分を責める形になってしまったじゃないか。
誰も信用するなと誓ったのに、またやってしまった。

小学5年生の頃同じようなことがあった。
大人しい方だった私は、よく遊んでいた子と一緒にいじめっ子(ひかり)の悪口を言っていた。
私は勝手に仲間だ。と思い込んでしまっていた。
思っていること全て話していたら、ひかりに呼び出された。
『私の悪口を言ってるて聞いたんだけど本当?』
私は『はい』とだけ答えた。
そこからいじめがひどくなった。

ひかりは正義だと思って当時私をいじめていたんだと思う。
私は何も抵抗せず、日に日に食欲が無くなっていっただけだった。
そんなことなんて知らないひかりにとって、怒りをぶつけるただの奴隷の一人にすぎなかったんだと思う。「私の悪口言っていたんだから、いじめられて当然でしょ?」そんなことがあった。

それから私は、人の悪口は絶対に他人に言わないと誓った。
思うことがあっても我慢する。と
そんなことを誓っていた小学5年生だった。

ひかりとは結局、高校3年まで関係が続いてしまった。


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